5. 【働き方別】2026年度の年金額は月6万円台から17万円台
ここまでの平均月額は、会社員として長く働いた人も、自営業の人も合わせた数字です。厚生労働省は2026年度の年金額改定の資料で、働き方(経歴)と男女別の年金額の目安も示しています。
これは、2024年度に65歳になった人の加入期間や収入をもとに、2026年度の年金額を概算したものです。
5.1 経歴・男女別の2026年度の年金額(月額)
- 厚生年金の期間が中心(20年以上)の男性:17万6793円
- 厚生年金の期間が中心(20年以上)の女性:13万4640円
- 国民年金(第1号被保険者)の期間が中心(20年以上)の男性:6万3513円
- 国民年金(第1号被保険者)の期間が中心(20年以上)の女性:6万1771円
- 国民年金(第3号被保険者)の期間が中心(20年以上)の女性:7万8249円
※厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」の「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」。基礎年金には振替加算などの加算額を含む
会社員として厚生年金に長く入っていた男性は、月17万円台でした。一方で、国民年金の第1号被保険者の期間が中心の人は、男女とも月6万円台にとどまります。
第1号被保険者とは、自営業やフリーランスの人、学生などが入る区分です。会社員や公務員の配偶者に扶養されている第3号被保険者の期間が中心の女性は、月7万8249円でした。
平均や目安と自分の年金額を比べるときは、会社員の期間と自営業などの期間のどちらが長かったかを思い出してみてください。差がある理由が見えやすくなります。
6. まとめにかえて
2026年度の年金額は、国民年金が1.9%、厚生年金が2.0%引き上げられました。12月15日の支払いでは、所得税の基礎控除の見直しを反映した精算がおこなわれ、引かれすぎた所得税が戻る人もいます。
2024年度末時点の平均年金月額は、65歳以上で厚生年金が14万円台から16万円台、国民年金が5万円台から6万円台でした。平均はあくまで目安で、受け取る額は加入していた期間や現役時代の収入によって一人ひとり違います。
12月の振込額がいつもと違ったときは、差し引かれた税金や保険料の内訳を確かめてみてください。わからない点は、近くの年金事務所や街角の年金相談センターで相談できます。
参考資料
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和8年度税制改正による公的年金等に係る主な改正事項」
- 日本年金機構「老齢年金から源泉徴収される所得税の控除を受けるとき」
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和6年度)」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子