2. JTの配当金の推移、1株あたり年間配当金は2021年12月期の140円から2025年12月期は234円に

JTの1株あたりの年間配当金は次のとおりです。

いずれも中間配当と期末配当を合わせた金額です。

2.1 1株あたり年間配当金の推移

決算期 中間配当 期末配当 年間配当
2021年12月期 65円 75円 140円
2022年12月期 75円 113円 188円
2023年12月期 94円 100円 194円
2024年12月期 97円 97円 194円
2025年12月期 104円 130円 234円
2026年12月期(予想) 136円 136円(予想) 272円(予想)

2021年12月期の140円から、2025年12月期には234円まで94円増えています。

増え方は一定ではなく、2022年12月期に48円、2023年12月期に6円増えたあと、2024年12月期は前の期と同じ194円で、2025年12月期に40円増えました。

この5期の間、年間配当金が前の期を下回った年はありません。

中間と期末の金額も期によって違い、2025年12月期は中間104円・期末130円でした。

今期にあたる2026年12月期は、年間272円の予想です。

中間配当は136円で、9月1日から支払いが始まりました。期末配当も136円の予想とされています。

10月29日時点の2026年12月期の通期業績予想は、売上収益3兆9,030億円(前期比12.6%増)、営業利益1兆410億円(同20.1%増)、当期利益6,620億円(同29.8%増)で、7月の第2四半期決算時点の3兆8,850億円、1兆80億円、6,440億円からそれぞれ引き上げています。

当期利益の前期比は、前期に非継続事業に分類した医薬事業などを含む前期の当期利益と比べた数字です。

次の決算発表は、2027年2月10日の予定です。

3. JTの配当は6月30日と12月31日が基準日

配当を受け取れるのは、基準日の株主名簿に記載または記録されている株主です。

配当の基準日は、6月30日(中間)と12月31日(期末)の年2回です。中間配当は取締役会、期末配当は株主総会で決めるとしています。

基準日の株主名簿に載るには、権利付き最終日までに株式を買っておく必要があります。

4. JTの期末配当の基準日は12月31日。2026年12月の権利付き最終日は12月28日

期末配当は、支払いが決まった場合に、12月31日の株主名簿に載っている株主に支払われます。

2026年12月の権利付き最終日は12月28日です。

12月31日は取引所の休業日のため、受け渡しを直前の営業日の12月30日までに済ませる必要があり、そこから2営業日さかのぼった日が権利付き最終日になります。

翌営業日の12月29日は権利落ち日です。

期末の136円分の権利がなくなる権利落ち日は株価が下がりやすく、権利付き最終日の間際に買った場合、配当を受け取っても値下がり分で含み損を抱えることがあります。

なお、期末の136円は現時点では予想で、受け取れるのは同社が支払いを決めた場合です。

5. 記者コメント

JTの配当は、利益の75%程度を目安に、±5%程度の幅の中で決まります。

7月に利益予想を引き上げた際は配当予想も年242円から272円へ引き上げましたが、10月の引き上げでは配当予想を動かさず、配当性向の予想は73.2%になりました。

いずれも、目安の幅の中に収まっています。

次の決算は、通期の利益が確定する2027年2月10日の通期決算です。

第3四半期累計の親会社の所有者に帰属する四半期利益は6,188億円で、通期予想6,620億円に対する進捗率は93.5%です。

ただし、前期は第3四半期累計の5,117億円に対し、通期は5,101億円と、第4四半期に利益が積み上がりませんでした。

配当性向の計算に使う、カナダの訴訟に関する調整後の当期利益(今期予想6,600億円)がどこに着地するかと、それに対して期末136円の予想がどう扱われるかが、2月の決算で確かめたいポイントです。

参考資料

高原 祥子