冬物のコートの値段は、昔と比べてどれだけ上がったのでしょうか。夏の終わりごろから店頭には秋冬物のアイテムが並び始めますが、本格的な寒さが到来して、ようやく冬物のコートを買い替えるか検討し始める方もいるのではないでしょうか。

食品や電気代の値上がりが続きますが、コートの値段はどのように動いているのでしょうか。ここでは、国の統計でコートの値動きを確かめたいと思います。あわせて、コートの値段の目安を東京都区部の平均価格で確認します。

※コートの値動きは、総務省統計局「消費者物価指数(2020年基準)」の全国・各年11月の品目別の指数(男子用コート・婦人用コート)で比べています。

1. コートの値段は25年前と比べてどう変わった?物価指数では男性用はほぼ横ばい、女性用は約1割高

総務省統計局「消費者物価指数(2020年基準)」で、2000年11月と2025年11月の全国の指数(2020年=100)を比べると、次のとおりです。

  • 【物価全体(総合)】97.0から113.2へ、約17%上昇
  • 【男性用コート】116.3から116.5へ、ほぼ横ばい(約0.2%上昇)
  • 【女性用コート】114.1から125.5へ、約10%上昇

この25年で物価全体は約17%上がりましたが、男性用コートの指数はほとんど変わっていません。女性用コートも、物価全体より小さい上がり幅でした。

途中の2010年11月には、男性用コートは109.3、女性用コートは97.9まで下がっていました。コートの値段は、2000年代にいったん下がり、その後に戻した形です。

※2020年基準の指数データでは、消費者物価指数の品目名は「男子用コート」「婦人用コート」です。コートは冬物で、毎年の比較には各年11月の指数を使っています。

2. コートの値段はここ5年でどれだけ上がった?女性用は約15%、男性用は約7.5%

同じ消費者物価指数で、2020年11月と2025年11月を比べると、次のとおりです。

  • 【物価全体(総合)】99.5から113.2へ、約14%上昇
  • 【男性用コート】108.4から116.5へ、約7.5%上昇
  • 【女性用コート】109.2から125.5へ、約15%上昇

25年で見るとほぼ横ばいだった男性用コートも、この5年では値上がりしています。女性用コートは、物価全体とほぼ同じ上がり幅でした。

コートの消費者物価指数の推移(全国・各年11月、2020年=100)1/1

消費者物価指数(全国・各年11月、2020年=100)。物価全体(総合)は2000年97.0、2010年94.7、2020年99.5、2025年113.2。男性用コートは116.3、109.3、108.4、116.5。女性用コートは114.1、97.9、109.2、125.5。2000年11月と比べて物価全体は約17%上がったが、男性用コートの指数はほぼ横ばいで、女性用コートは約10%上昇

出所:総務省統計局「消費者物価指数(2020年基準)」をもとにLIMO編集部作成