『サザエさん』の磯野家では、54歳の波平さんと28歳のマスオさんが会社に勤めています。公式ホームページのキャラクター紹介に、2人の年齢が載っています。
では、波平さんが会社を辞めたら、磯野家の収入はどう変わるのでしょうか。60代になっても働き続けるのか、年金で暮らすのかで、家計の姿は大きく違ってきます。親の定年が近づき、同じことが気になっている方もいるでしょう。
資産運用の仕事を通じて老後のお金の相談に向き合ってきた立場から見ると、退職後の収入は、働く場合と年金の場合の両方を見積もっておくと考えやすくなります。ここでは、厚生労働省と総務省の資料で、60代の給料と、厚生年金に長く加入した男性の年金額の目安を確かめます。
※2人の年齢は、公式ホームページ『サザエさん』のキャラクター紹介に載っているものです。給料は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」の、一般労働者の男性の所定内給与額(月額)です。
1. サザエさん【いまの磯野家の収入】波平さんの年代の平均は月43万7500円
まず、いまの2人の年代の給料を見てみます。同概況で男性の所定内給与を年齢別に見ると、次のとおりです。
1.1 マスオさんの年代は月28万8000円
- 【25〜29歳(マスオさんの年代)】月28万8000円
- 【50〜54歳(波平さんの年代)】月43万7500円
2人の年代の平均を合わせると、月72万5500円になります。
1.2 作中の波平さんの月給は78万5420円
ただし、作中では、波平さんの月給が78万5420円とされています。同じ年代の男性の平均を大きく上回る金額です。磯野家の収入は平均的な収入よりも高いと考えられます。
※78万5420円は、アニメの作中で示された波平さんの月給です。統計の平均とは前提が違うため、目安として並べています。
2. 【60代で働く場合】60〜64歳の男性は月35万8500円
波平さんが会社を辞めたあとも、60代で働き続けるとしたら、給料はどのくらいになるのでしょうか。同概況の年齢別の数字は、次のとおりです。
2.1 65〜69歳になると月30万4300円
- 【50〜54歳】月43万7500円
- 【55〜59歳】月44万5600円
- 【60〜64歳】月35万8500円
- 【65〜69歳】月30万4300円
2.2 60〜64歳は50〜54歳より月7万9000円少ない
60〜64歳の月35万8500円は、12か月分で430万2000円です。賞与があれば、年収はこれより多くなります。
男性の所定内給与は55〜59歳がもっとも高く、60代は低くなっています。60〜64歳は50〜54歳より月7万9000円少なく、65〜69歳はさらに月5万4200円少なくなっています。
※所定内給与額には、残業代や賞与は含まれません。60代は、定年後に再雇用などで働く人も含んだ平均です。