動画配信などの「1か月無料」に申し込んだまま、解約を忘れていた。そんなときに気になるのは、無料期間が終わったあと、知らないうちにいくら払うことになるのかではないでしょうか。
「1か月無料」の広告でまずインパクトに残るのは「無料」の文字ですが、家計に関わるのはその後に続く月額と、請求が何回続くかのほうでしょう。ここでは、無料期間が終わると何が起きるのかを、消費者庁と国民生活センターの資料で確かめます。
そのうえで、月額1000円あたり、解約を忘れたまま請求が続くといくらになるかを試算し、解約と、払った分を取り戻せるかの条件も整理します。
※自動で有料に移る仕組みと注意点は、国民生活センター「見守り新鮮情報 第545号」(2026年7月9日)と、消費者庁「通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン」をもとにしています。
1. 「1か月無料」の解約を忘れると?多くは無料期間の終わりに自動で有料へ移り、使わなくても請求が続く
国民生活センター「見守り新鮮情報 第545号」によると、無料のお試しは「お試し期間が終わると自動的に定額サービスに移行することが多い」とされています。解約しないかぎり、無料期間の終わりから月額の請求が始まります。
同じ号では、1か月無料の動画配信サービスに登録し、一度も見ないままアプリを削除したのに、キャリア決済で請求が続いていたという60歳代の相談が紹介されています。契約が続いている間は、見ていなくても料金がかかります。
- 【無料期間中に解約】請求はかからない
- 【解約しないまま無料期間が終わる】自動で有料に移り、月額の請求が始まる
- 【有料に移ったあと見ていない】契約が続くかぎり、月額の請求は続く
国民生活センターは2021年10月7日の発表で、インターネットで契約したサブスクに関する相談が、2021年度以降、毎月500件程度寄せられていたと公表しています。「無料体験」「無料トライアル」の広告をきっかけに申し込む場合は、契約条件をよく確かめるよう呼びかけています。
2. 「1か月無料」の解約忘れでいくら払う?月額1000円あたり請求1回ごとに1000円、1年分の目安で1万2000円
自動で有料に移ったあとに払う額は、「月額×請求の回数」です。月額は、サービスやプランによって違います。ここでは、月額1000円あたりの額で示します。
- 【請求1回で気づいて解約】1000円
- 【請求2回で気づいて解約】2000円
- 【請求12回(1年分の目安)】1万2000円
※試算の前提:無料期間が終わった月から毎月1回、同じ月額が請求されると仮定。月額1000円あたりの額で、月額2000円なら2倍、月額500円なら半分になります。日割りや解約月の扱いはサービスによって異なるため、考慮していません。
1年分を目安にしたのは、消費者庁のガイドラインが、解約を申し出るまで続く無期限のサブスクについて、あくまで目安と明らかにしたうえで「1年単位の支払額など」を示すことが望ましいとしているためです。