12月15日は、10月分と11月分の年金がまとめて振り込まれる支給日です。11月には、来年63歳や65歳になる人に向けた年金請求書の送付も続きます。
年金の額は、働いた年数とその間の給与で決まります。国税庁の調査によると、1年を通じて勤めた女性の平均給与は342万円でした。
この記事では、女性がこの平均給与で40年働いた場合の厚生年金を、2026年度の年金額をもとに試算します。いま年金を受け取っている女性の平均とも比べていきましょう。
1. 【女性の厚生年金】受け取る人の平均は月11万1413円
まずは、いま厚生年金を受け取っている人の平均を確かめます。厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2024年度末時点の老齢年金の平均月額は次のとおりでした。
- 男女計:15万289円
- 男性:16万9967円
- 女性:11万1413円
※厚生年金保険(第1号)の老齢年金の受給権者の平均年金月額。老齢基礎年金の額を含みます。
女性の平均は男性より月5万8554円少なく、男性の約3分の2にとどまります。
1.1 男女で差が出る理由
厚生年金の額は、加入していた期間の長さと、その間の給与や賞与で決まります。いま年金を受け取っている世代では、結婚や出産を機に会社を辞めた女性もいて、加入期間が短くなりやすかったのです。
給与の水準にも、男女で開きがありました。期間と給与の2つが重なり、受給額の差につながっています。
1.2 12月15日に振り込まれるのは2カ月分
年金は偶数月の15日に、前の2カ月分がまとめて振り込まれます。12月15日の支給日に届くのは、10月分と11月分です。
女性の平均月額11万1413円で考えると、1回の振込は22万2826円になる計算です。税金や社会保険料が差し引かれる人は、実際の振込額はこれより少なくなります。
2. 【女性の平均給与】1年を通じて勤めた女性は342万円
次に、いま働いている人の給与を見ていきます。国税庁の「令和7年分 民間給与実態統計調査」では、2025年の1年間を通じて勤めた人の平均給与は487万円でした。
男女別の平均給与は次のとおりです。
- 男性:597万円(前年比1.7%増)
- 女性:342万円(前年比2.6%増)
女性の平均給与は、前の年から8万6000円増えました。伸び率は男性を上回っています。
2.1 平均給与に含まれるもの
この調査の平均給与は、給料・手当と賞与を合わせた1年分の額です。民間の会社などで働く人が対象で、公務員は含まれません。
パートやアルバイトなど、正社員以外で働く人も含まれています。1年を通じて勤めた女性は2229万人でした。
2.2 女性は年齢による差が小さい
国税庁のまとめでは、男性の平均給与は60歳未満までは年齢とともに高くなり、55〜59歳の734万円が最も高くなっています。一方で女性は、年齢による差があまり大きくありません。
そこでこの記事では、342万円を「40年間を通した平均の年収」とみなして試算します。実際の給与は人それぞれなので、目安として読んでください。