5. 【元FP会社職員の視点】検証:ドライブレコーダーの取り付け工賃は「店」より「カメラの数と配線」で見ると比べやすい
整理して見えたことの1つ目は、ドライブレコーダーの取り付け工賃の差は、店の違いより作業の中身の違いで大きくなることです。前後2カメラの店の差は約2750円でしたが、前方のみから前後2カメラにすると、どちらの店でも約1万円上がります。
2つ目は、総額に占める工賃の割合です。B社の電話予約の価格で見ると、前方録画モデルで最も安い組み合わせは税込2万1430円で、工賃8250円は約38.5%です。前後録画モデルで最も安い4万4050円では、工賃1万9250円が約43.7%を占めます。
保証の条件は、何かあったときに初めて読み返されることが多いのではないでしょうか。自分で取り付けて浮く工賃と、取り付けが原因のトラブルで保証が受けられない場合があることは、並べて見ておきたい点のように思います。
数字の読み方としては、公式の価格表の「〜」は最低額で、車種や加工の有無で上がることがある、と受け止めておくと整理しやすくなります。ディーラーの工賃は販売会社ごとに異なるため、この記事では額を挙げていません。
店に頼むか自分で付けるかに、正解は一つではありません。見積もりの内訳を「本体」「工賃」「電源ケーブルなどの部品」に分けて書き出してみると、ご自身の車にとっての差が見えやすくなるかもしれませんね。
6. まとめ
ドライブレコーダーの取り付け工賃は、カー用品店2社の公式価格表で、前方のみが3500円〜8250円、前後2カメラが1万6500円〜1万9250円でした。店の差は前後2カメラで約2750円で、前方のみから前後2カメラにすると約1万円上がります。
自分で取り付ける場合も、取り付け位置は保安基準の細目で、前面ガラスの上縁から実長の20%以内、下縁から150mm以内、ルームミラーで隠れる範囲などに限られています。
後付けの電装品が原因の火災では、メーカーの保証が受けられない場合があることも、国土交通省が2011年11月10日の発表「自動車の後付電装品の取付けによる火災にご注意下さい」で示していますので注意が必要です。
※本記事の工賃は、2026年11月4日(水)時点で各社の公式サイトに掲載されている額で、車種・店舗・作業の内容によって異なります。取り付け位置の基準は国土交通省の公表資料、実際の工賃や取り付けの可否は各店舗でご確認ください。
参考資料
- 国土交通省「道路運送車両の保安基準(2026年3月31日現在)」
- 国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2025.6.17】第195条(窓ガラス)」
- e-Gov法令検索「道路運送車両の保安基準」
- 国土交通省「すべての座席でシートベルトを着用しましょう!」
下村 美乃莉