ゆうちょ銀行の定額貯金は、預けた日の金利が最長10年続く貯金です。その残高を銀行全体で見ると、この1年あまりで大きく減っています。

ゆうちょ銀行の決算資料によると、定額貯金の残高は2026年3月末に50兆5606億円で、1年前より5兆1614億円減りました。一方で定期貯金は1兆6885億円増えています。11月9日には通常貯金の金利が年0.500%に上がり、11月13日には中間決算の発表が予定されています。

この記事では、ゆうちょ銀行の貯金がどの種類にどれだけあるのかと、この1年あまりの変化を決算資料の数字で確認します。

1. ゆうちょ銀行の貯金残高は2026年6月末に186兆2612億円

ゆうちょ銀行が2026年8月7日に公表した2027年3月期第1四半期の決算説明資料では、6月末の貯金残高(単体)は186兆2612億円でした。

1.1 通常貯金等が113兆2403億円で全体の60.79%

種類別にみると、もっとも多いのは通常貯金等の113兆2403億円で、全体の60.79%を占めます。次に多いのが定額貯金の49兆2498億円で、26.44%です。

ゆうちょ銀行の貯金は、通常貯金等と定額貯金で全体の8割を超えます1/2

ゆうちょ銀行の2026年6月末の貯金の種類別残高を並べた横棒グラフ。通常貯金等113兆2403億円、定額貯金49兆2498億円、振替貯金12兆3698億円、定期貯金10兆4817億円、貯蓄貯金7973億円。貯金合計は186兆2612億円

出所:ゆうちょ銀行「2027年3月期 第1四半期 決算説明資料」をもとにLIMO編集部作成

【2026年6月末の貯金残高(単体)】

  • 通常貯金等:113兆2403億円
  • 定額貯金:49兆2498億円
  • 振替貯金:12兆3698億円
  • 定期貯金:10兆4817億円
  • 貯蓄貯金:7973億円

1.2 振替貯金・通常貯金等・貯蓄貯金は流動性預金、定額貯金と定期貯金は定期性預金

決算資料では、振替貯金・通常貯金等・貯蓄貯金を「流動性預金」、定期貯金と定額貯金を「定期性預金」に分けています。6月末の構成比は流動性預金が67.86%、定期性預金が32.06%でした。

2. ゆうちょ銀行の定額貯金は2026年3月末までの1年で5兆1614億円減った

2025年3月末からの定額貯金と定期貯金の残高を並べると、動きの向きが反対になっています。

定額貯金は減り、定期貯金は増えています2/2

ゆうちょ銀行の定額貯金と定期貯金の残高の推移を比べた縦棒グラフ。定額貯金は2025年3月末55兆7220億円、2026年3月末50兆5606億円、2026年6月末49兆2498億円。定期貯金は8兆6018億円、10兆2903億円、10兆4817億円

出所:ゆうちょ銀行「2026年3月期 決算説明資料」、「2027年3月期 第1四半期 決算説明資料」をもとにLIMO編集部作成

【定額貯金】

  • 2025年3月末:55兆7220億円
  • 2026年3月末:50兆5606億円
  • 2026年6月末:49兆2498億円

【定期貯金】

  • 2025年3月末:8兆6018億円
  • 2026年3月末:10兆2903億円
  • 2026年6月末:10兆4817億円

2.1 定額貯金の構成比は29.25%から26.44%に下がった

定額貯金は2026年3月末までの1年で5兆1614億円、さらに6月末までの3か月で1兆3107億円減りました。貯金全体に占める割合は、2025年3月末の29.25%から、2026年6月末には26.44%になっています。

2.2 定期貯金は1年で1兆6885億円増えた

定期貯金は2026年3月末までの1年で1兆6885億円増え、6月末までの3か月でも1913億円増えました。構成比は4.51%から5.62%に上がっています。

ゆうちょ銀行の貯金のうち、定額貯金は6月末で49兆2498億円と、なお全体の4分の1あまりを占めています。それでも2026年3月末までの1年では5兆1614億円減り、定期貯金は1兆6885億円増えました。

自分の定額貯金がいつ、どの金利で預けたものかは、通帳や証書の預入日と金利の欄で確かめられます。

ここからは、通常貯金等と貯金全体の動き、決算資料の貯金の区分の読み方、11月の金利改定と中間決算の日程を見ていきます。