3. 奨学金の入学時特別増額貸与は入学金に使える?10万〜50万円を選べるが、振込は初回の奨学金とあわせて入学後
奨学金には、入学した月の奨学金に一時金を上乗せする「入学時特別増額貸与奨学金」があります。名前に「入学時」とありますが、日本学生支援機構は「入学前の貸与ではありません」としています。主な内容は次のとおりです。
- 【貸与額】10万円・20万円・30万円・40万円・50万円から1つを選ぶ(1回限り)
- 【振込の時期】進学後、初回の貸与奨学金の振込みとあわせて振り込まれる
- 【利子】利子あり。単独では利用できず、第一種奨学金か第二種奨学金とあわせて利用する
- 【対象】日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を申し込んで利用できなかった世帯や、申込みの要件を満たさず申し込めなかった世帯の学生など
予約採用の申込時に申告した家計収入が一定以下の場合は、国の教育ローンの申込みを省略できます。反対に、国の教育ローンの融資を受けられた場合は、入学時特別増額貸与奨学金は利用できません。
4. 入学前の資金に使える国の制度は?国の教育ローンは子ども1人につき350万円まで・年4.05%で、100万円を10年で返すなら月約1万148円
入学時特別増額貸与奨学金や、高等教育の修学支援新制度による授業料と入学金の減免は、どちらも入学後に受けるものです。入学前の支払いにあてられる公的な制度として、日本学生支援機構の案内に挙がっているのは次のとおりです。
- 【国の教育ローン(日本政策金融公庫)】子ども1人につき350万円まで(自宅外通学などは450万円まで)、年4.05%の固定金利(2026年7月1日現在、保証料別)、返済期間は20年以内
- 【国の教育ローンの世帯年収の上限】給与所得者で子ども1人なら790万円、2人なら890万円
- 【生活福祉資金の教育支援資金(社会福祉協議会)】入学金などにあてる就学支度費は50万円まで、無利子。市町村民税が非課税程度の低所得世帯が対象
国の教育ローンは1年中申し込め、入学時の費用は合格発表の前でも申し込めます。日本政策金融公庫によると、審査結果まで通常10日前後、そこから振込までさらに10日前後かかり、10月〜3月は申込みが集中して時間がかかることがあります。
国の教育ローンで100万円を借りた場合の返済額を、年4.05%で試算すると次のとおりです。
- 【10年で返す場合】月約1万148円、利息の合計は約21.8万円
- 【在学中の4年は利息のみ、卒業後の6年で返す場合】在学中は月約3375円、卒業後は月約1万5668円で、利息の合計は約29.0万円
※試算の前提:借入100万円、年4.05%の固定金利、元利均等返済で計算しました。保証料は含めていません。実際の金利は借り入れる日の金利が適用されます。