4. 利用者1人あたり介護費は年211万円、自己負担は年16.2万円

資料では、介護と後期高齢者医療の1人あたりの費用と自己負担も比べられています。

4.1 介護の自己負担は利用者1人あたり年16.2万円

2021年度のデータをもとにした資料では、介護の1人あたり介護費は、利用者1人あたりで年211万円、65歳以上の被保険者1人あたりで年30万円です。自己負担は、利用者1人あたりで年16.2万円、被保険者1人あたりで年2.3万円でした。

2020年度のデータをもとにした後期高齢者医療(75歳以上)の1人あたり医療費は、患者1人あたりで年94万円、自己負担は年7.6万円です。介護の利用者1人あたりの自己負担は、後期高齢者医療の患者1人あたりの約2.1倍になります。

4.2 費用額全体に占める利用者負担は約7.5%

介護保険の実質的な自己負担率(費用額に占める利用者負担額の割合)は、2024年度で約7.5%でした。2008年度は約7.6%で、その後は制度改正などの影響で増減しながら、ほぼ横ばいで推移しています。

介護の利用者1人あたりの自己負担は年16.2万円で、後期高齢者医療の患者1人あたり年7.6万円を上回ります。4/4

介護と後期高齢者医療の1人あたり費用と自己負担の比較

出所:厚生労働省「持続可能性の確保(給付と負担)について」をもとにLIMO編集部作成

5. まとめにかえて

介護サービスの利用者1人あたりの自己負担は、2025年7月時点で月平均1.5万円でした。在宅系は0.99万円、居住系は2.3万円、施設系は3.2万円です。

自己負担は原則1割で、利用者の92.0%が1割負担です。施設系の月3.2万円を12か月分にすると年38.4万円になり、施設の居住費や食費は別にかかります。

介護サービスを利用しているご家族がいる方は、負担割合が何割か、1か月の自己負担がいくらかを、手元の書類で確かめておきましょう。

参考資料

村岸 理美