3. セールではなくフェス?体験型消費の具体例と狙いを紹介

イオンが11年目に名称を変更した背景には、物価上昇による節約志向の高まりがあります。同社は、お買い得な商品を提供するだけでなく、買い物に参加する楽しさや驚きを感じられる企画を強化すると説明しています。

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出所:イオン株式会社

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2026年の「イオン 超!ブラックフライデーフェス」では、次のような企画を予定しています。

3.1 BLACK FRIDAY FESバンド

限定特典を受けられる参加型企画です。2026年11月6日~15日に発行されたレシートを提示すると、数量限定のFESバンドがもらえます。バンドを持っていると、11月21日~26日にフレッシュデザートやコスメなどの割引特典を受けられます。

3.2 アゲアゲFESタイム

11月21日・22日・28日・29日の4日間に実施するタイムセールです。試食会なども予定しています。

3.3 ラッキー8%デー

対象のお惣菜を8%OFFで購入できるアプリクーポンを配信する、今年初開催の企画です。

3.4 1+1企画

対象の焼鳥やピザを購入すると、ドリンク引換クーポンがもらえる企画です。

イオンは、割引やノベルティなどの特典を受けられる企画、タイムセール、食品のクーポンを組み合わせています。値引きによる節約効果に加え、イベントに参加する楽しさを提供する方針です。

この取り組みは、他社との差別化という観点からも注目できます。

ブラックフライデーでは、ECサイトや家電量販店なども割引商品を展開します。消費者が複数の販売先を比較しやすい環境では、価格だけで選ばれると競争が激しくなります。

イオンは、食品から家電まで幅広い商品をそろえる総合スーパーの強みを生かし、来店中に参加できる企画や食品売り場の特典を組み合わせています。オンラインで価格を比較する買い物と、店舗で商品を見たりイベントに参加したりする買い物の両方を促す構成です。

4. 「イオン 超!ブラックフライデーフェス」で賢く立ち回るためのコツを解説

ブラックフライデーでは、割引率が高い商品を選ぶだけでなく、クーポンの適用条件や販売期間を確認することが大切です。

4.1 オンライン先行セールの15%OFFクーポンを活用する

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出所:イオン株式会社

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2026年10月31日10時~11月16日9時59分に、イオンスタイルオンラインでほぼ全品15%OFFクーポンを配布します。セール価格の商品にも適用できるため、対象商品なら通常のセール価格からさらに割引を受けられます。

ただし、次の商品などはクーポンの対象外です。

  • ブラックフライデーご予約販売会の商品
  • イオンカード会員限定商品
  • ランドセル
  • ゲーム機本体・トレーディングカード
  • カウンセリング化粧品
  • パナソニック指定価格商品
  • 福袋・ハッピーバッグ

4.2 欲しい商品を決めてからセール価格を比較する

ブラックフライデーでは多くの商品が値下げされるため、購入予定のなかった商品まで買いたくなることがあります。

ブックオフグループホールディングス株式会社が2026年9月に実施した調査では、ブラックフライデーの買い物経験者723人のうち、47.2%が「予定していなかった物を買った」、43.9%が「必要以上の量を買った」と回答しました。

こうした買いすぎを防ぐには、セール前に必要な商品と予算を決めておくのがおすすめです。

4.3 アプリクーポンと対象商品の条件を確認する

店頭では「ラッキー8%デー」や「お買物アプリクーポン祭り」など、食品や日用品を対象とした企画も実施します。普段から購入している商品が対象なら、日々の生活費を抑える機会になります。

クーポンを使うために不要な商品を追加購入すると、節約効果が薄れる場合があります。普段の買い物に組み込みやすい企画から利用するのが現実的です。

4.4 店頭商品は販売期間を確認してから出かける

店頭のブラックフライデーでは、商品によって販売期間が異なります。

現時点で発表されているセール対象商品を例にあげると、

  • レディス ESS EME ボア切替スタンドネックジャケット
    • 販売期間:11月20日~25日
    • 税込5390円(通常本体9800円の品を半額)
  • ホームコーディ 中央ボリューム羽毛掛ふとん
    • 販売期間:11月20日~30日
    • 税込2万1890円(通常本体3万9800円の品を半額)

となっています。目当ての商品がある場合は、販売日と取り扱い店舗を確認してから出かけましょう。

4.5 オンラインと店舗を使い分ける

オンライン先行セールは10月31日から、店頭セールは11月20日から始まります。

オンラインでは、家電やブランド商品などの価格・仕様を比較しやすく、店舗では食品や衣料品を実際に確認しながら買い物ができます。

両方の販売機会を把握しておけば、購入したい商品に合わせて選択できます。特にオンライン先行セールの15%OFFクーポンは利用期間が限られているため、対象商品を早めにチェックしておくとよいでしょう。

5. トレンドウォッチャーのひとこと

大蔵 大輔

ブックオフグループホールディングスが2026年9月に実施した調査では、ブラックフライデーの認知率は97.5%で、購入経験者の割合は73.0%でした。また、2026年に購入予定または購入を検討している人は52.6%、予算1万円未満の人は46.5%となっています。

2025年の株式会社クロス・マーケティングの調査によると、購入予定の上位ジャンルは食品・飲料、ファッション、日用品でした。購入場所では総合ECサイト・通販が51.8%、総合スーパーが38.5%となり、オンラインと実店舗の両方が選択肢になっています。

2026年は、イオンがオンライン先行セールを10月末に前倒しする一方、店頭では参加型企画を増やします。オンラインの利便性と店舗での買い物体験を組み合わせる動きは、年末商戦の競争を考えるうえで注目したい点です。

参考資料

大蔵 大輔