3. クレジットカードの審査落ちの理由は教えてもらえる?カード会社が独自の基準で判断し、信用情報機関も理由は分からない

CICは、各クレジット会社が独自の審査基準で判断しており、CICは審査を行っていないため、否決の理由は分からないと説明しています。審査の結果は、年収や信用情報などを総合的に見て決められます。

一方で、自分の信用情報は本人が開示を受けて確かめられます。

  • 【CIC・インターネット開示】手数料500円(マイナンバーカードとスマートフォンを使う)
  • 【CIC・郵送開示】手数料1500円(定額小為替の場合)
  • 【JICC・郵送開示】郵送開示利用券2177円(速達は2511円)
  • 【JICC・スマホアプリによる申込み】手数料700円

4. 審査落ちのあとに気をつけることは?短い期間の申込みも、スマートフォンの端末代の分割払いの遅れも記録に残る

審査落ちのあとに別のカードへ続けて申し込むと、申込みのたびに照会の記録が残ります。CICの申込情報は照会日から6か月間保有され、ほかのカード会社も審査の参考として見ることができます。

また、スマートフォンの端末代を分割払いにしている場合、その支払いの状況も信用情報に登録されます。CICでは、割賦販売法の対象となる契約の支払状況(遅れの有無など)が、契約期間中と契約終了後5年間保有されます。

  • 【続けて申し込む】照会日から6か月間、申込みの記録が残る
  • 【端末代の分割払いが遅れる】支払いの遅れの有無が記録に残る
  • 【クレジットの利用歴がない】CICは、信用情報がないことも審査の参考資料の一つになると説明している

まずは開示で自分の記録を確かめ、身に覚えのない登録があれば、登録したカード会社などに問い合わせるのが順番です。

5. 【元FP会社スタッフの視点】検証:年収の数字より先に、自分の信用情報を確かめる

試算のとおり、年収559万円なら、世帯の人数や住まいが違っても、支払可能見込額は約319万〜469万円になります。年収の面では、一般的な利用の範囲であれば足りる計算です。

それでも審査に通らなかったときは、年収以外の要素が見られている可能性があります。ただし、理由はカード会社から教えてもらえないのが普通なので、推測で動くより、開示で記録を確かめるほうが確かです。

独立系のFP会社で保険の手続きに携わっていた経験からお伝えすると、申込みの書類に書いた内容と、実際の記録が食い違わないことが、手続きを進めるうえでの基本です。勤務先や年収、住まいの情報は、正確に書くようにしたいところです。

スマートフォンの端末代の分割払いは、クレジットの契約だと意識していない方もいるかもしれません。毎月の通信料と一緒に引き落とされる場合は、口座の残高不足で遅れが出ないように気をつけておきたいところです。

審査に落ちたことで、自分が否定されたように感じて落ち込む方もいるかもしれません。産業カウンセラーとして学んだことからお伝えすると、そうしたときほど、結果と事実を分けて受け止めることが大切です。記録を確かめれば、次に何をすればよいかが見えてくるはずです。

6. まとめ

クレジットカードの審査では、年収だけでなく、信用情報機関に登録された申込みの記録や支払いの状況も見られます。年収559万円なら支払可能見込額は単身の持ち家で約469万円、4人世帯の賃貸でも約319万円で、審査落ちの理由が年収とは限りません。

自分の記録はCICやJICCの開示で確かめられます。登録内容や契約のトラブルで困ったときは、信用情報機関の開示の窓口のほか、消費者ホットライン188(いやや!)で最寄りの消費生活センターに相談できます。

※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。審査の基準はカード会社ごとに異なり、支払可能見込額の算定方法も会社によって異なる場合があります。手数料や手続きは、各信用情報機関の公式サイトでご確認ください。

参考資料

下村 美乃莉