NISAで積立投資を始めたのに、3カ月たっても基準価額が下がり続けている。このまま続けていいのか、いったんやめるべきか、別の投資信託に変えたほうがいいのか、迷っている方もいるのではないでしょうか。
始めたばかりのころは積み立てた金額が少ないぶん、マイナスの割合が目に入りやすく、不安になりやすい時期です。
この記事では、2025年1月にNISAで積立を始めた人が、4月の急落のときに「続ける」「やめる」「売る」「別のファンドに乗り換える」をそれぞれ選んだ場合の結果を、実際の基準価額で比べます。
1. 始めて3カ月で、評価額は▲17%に
三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)を、2025年1月から毎月初めに3万円ずつ積み立てた場合を計算しました。
2025年1月から4月までに積み立てた元本は12万円です。基準価額が大きく下がった4月9日の時点で、評価額は9万9618円、損益は▲2万382円(▲17.0%)でした。
1月に買った分がいちばん高く、その後は買うたびに基準価額が下がっていたため、始めてすぐに含み損が膨らんだ形です。
1.1 下がっていたのは、オルカンだけではない
同じ時期に、ほかの代表的な投資信託も下がっていました。2025年1月6日から4月9日までの基準価額の下落率は次のとおりです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):▲18.8%
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):▲22.5%
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX):▲13.8%
このときの下落は、特定の投資信託の問題ではなく、株式市場全体の下落でした。別のファンドに乗り換えていても、値下がりは避けられなかったことになります。
2. 続ける・やめる・売る・乗り換える、1年半後の差
4月9日に次の4つの行動をとった場合の、2026年10月27日時点の損益を比べました。
- そのまま積立を続けた:元本66万円、評価額79万3053円、損益+13万3053円(+20.2%)
- 積立をやめて、持っている分はそのまま保有した:元本12万円、評価額16万7219円、損益+4万7219円(+39.3%)
- 4月9日に全部売った:▲2万382円の損失が確定
- S&P500のファンドに乗り換えて積立を続けた:元本66万円、評価額80万2598円、損益+14万2598円(+21.6%)
マイナスのまま終わったのは、4月9日に売った場合だけです。そのまま続けた場合と、S&P500に乗り換えた場合の差は約1万円で、乗り換えても結果はほとんど変わりませんでした。