犬や猫などの動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子が、海外のInstagramで数多く紹介され、注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護をしている投稿主さんのInstagramアカウント@puppykittynycityの投稿。

車にはねられたとみられ、顔面麻痺と片目の部分的な視力障害を抱えてやってきた猫のヌートロが、時間をかけたケアを経て、預かり先の家庭でそのまま家族に迎えられるまでが紹介されています。

4214回再生、738件のいいね!(執筆時点)と注目を集めた本投稿。ここでは、心を動かされるシーンやSNSでの反響をまとめます。

記事の最後には、ペット保険がどれくらい利用されているかもまとめています。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【顔面麻痺と視力障害を抱えていた猫】時間と忍耐と愛情が引き出した、ヌートロの本来の姿

ぬいぐるみの転がる寝床の先、収納棚の下からカメラをのぞき込むヌートロ1/5

ぬいぐるみの転がる寝床の先、収納棚の下からカメラをのぞき込むヌートロ

出所:@puppykittynycity

投稿によると、ヌートロは車にはねられたとみられる状況のもと、片目の部分的な視力障害と顔面麻痺を抱えて、投稿主さんのもとへやってきたといいます。それでも投稿主さんは、この猫を「小さな王子様」と呼び、そうした状況が歩みを止めることはなかったと振り返っています。

時間と忍耐と愛情をもって見守るうちに、ヌートロは自信をつけ、好奇心旺盛で遊び好きな猫へと変わり、本当の優しさをみんなに見せてくれるようになったそうです。

動画の冒頭には「9か月の愛情とケアが何をもたらすか」というテロップが添えられており、バンダナや蝶ネクタイを身に着けた姿、チェック柄の毛布の上でおもちゃのそばにいる姿なども収められています。

2. 【フォスターフェイル】預かり先で見つけた、ずっと暮らす家

青い蝶ネクタイをつけて、白いマットの上で背筋を伸ばして座るヌートロ2/5

青い蝶ネクタイをつけて、白いマットの上で背筋を伸ばして座るヌートロ

出所:@puppykittynycity

投稿の冒頭では、ヌートロの「これまでで最大の大変身」として、預かり家庭でそのまま家族に迎えられる「フォスターフェイル」が報告されています。

投稿主さんは、ヌートロにはその変身の最後の仕上げが計画されていたようだとして、それは「預かり先の家族に、自分はもう家にいるのだと信じさせること」だったと、ユーモアを交えて綴っています。

さらに、ヌートロが得たのはずっと暮らせる家族だけではありませんでした。新しくできた犬の妹のことが大好きで、2匹が親友になっていく様子が、今回の譲渡をいっそう嬉しいものにしているといいます。

投稿主さんは、もう環境が変わることも、居場所に迷うこともなく、ヌートロは自分を慈しむ家族と犬の妹のそばで家にいると伝えています。

また、「預かりは養子縁組先への橋渡しになることもあれば、ソファで眠り、犬に寄り添っていた猫が、ずっとそこにいるべき存在だと気づくこともある。これこそがフォスターが大切な理由」とも述べ、「譲渡おめでとう、ヌートロ」と祝福の言葉で投稿を結んでいます。

コメント欄では

  • 「ヌートロ、おめでとう。あなたとご家族みんなにとって、すべてがうまくいきますように」
  • 「なんて嬉しい知らせ!ヌートロとご家族におめでとう!」
  • 「フォスターフェイルって最高!一番素敵な“失敗”だよね!!」
  • 「素敵!ヌートロと永遠の家族に、おめでとう」

など、ヌートロとご家族を祝福する声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで反響を呼んだネコちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
預かり先の家庭でそのまま家族になる「フォスターフェイル」という言葉を、今回の投稿で初めて知った方もいるかもしれません。ヌートロの投稿を読み進めて印象に残ったのは、車にはねられたとみられる状況でやってきた猫が自信や好奇心を取り戻していった道のりを、投稿主さんが「時間と忍耐と愛情」という言葉で振り返っていたことです。変化は一朝一夕には起きるものではなく、動画のテロップにある「9か月」という期間そのものが、世話を続けた人たちの積み重ねを物語っているように感じました。動物を迎えたいと考えている方は、いきなり家族として迎える以外に、保護団体の預かりボランティアという関わり方があることも知っておくと、選択肢が広がります。その際は、費用の負担や預かりの期間、医療面の支援について、団体へ事前に確認しておくと安心です。また、迎えたあとに思いがけない通院が必要になることもあるため、この記事の最後で紹介するペット保険の普及率も、備えを考えるきっかけにしていただければと思います。障害や不安を抱えた小さな命にも、寄り添う人がいれば、「ここが自分の家だ」と思える日が訪れるかもしれない。それが今回いちばんお伝えしたいことです。ヌートロとご家族の穏やかな日々が続くことを願っています。
預かり家庭で過ごす時間は、その猫がどのような環境で安心できるのかを知る機会にもなります。ヌートロの場合も、9か月にわたる暮らしのなかで、人との距離感やほかの動物との関わり方など、さまざまな一面が見えてきたのではないでしょうか。保護猫を迎える前には、現在の健康状態や通院の有無、食事や睡眠のリズム、日常生活で配慮が必要なことなどを保護団体へ確認しておくことが大切です。自宅の環境や生活時間と無理なく合わせられるかを考え、その子をよく知る人と相談しながら相性を見極めることも、新しい暮らしを穏やかに始めるための準備になるでしょう。家族になる前にお互いを知る時間を持つことが、安心して暮らし続けるための第一歩にもなります。
伊藤 有里

4. もしもの医療費に備える。ペット保険の普及率はどのくらい?

迎えたあとの大きな出費のひとつが、動物病院の費用です。その備えとして、ペット保険はどれくらい利用されているのでしょうか。

アニコム損害保険によると、日本国内のペット保険の普及率は、およそ21%です(2025年11月発表)。この数値は、同社が公表データなどをもとに算出したものです。同社は、海外の加入率は30〜40%ほど、スウェーデンは50%以上としています。

迎えたあとの医療費への備え方として、保険を含めた選択肢を知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

5.1 「誰かの世界に喜びをたっぷり届けたい」高速道路に向かって走っていた犬を保護、新しい家庭を待つ姿に温かな声

            「誰かの世界に喜びをたっぷり届けたい」高速道路に向かって走っていた犬を保護、新しい家庭を待つ姿に温かな声    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@therealbarkさんがInstagramに投稿した「高速道路で見つかった犬カシューの動画」をご紹介します。高速道路に向かって走っていたところを見つかり、シェルターでの短い滞在を経て新しい家庭を探しているといいます。ほかの犬と向き合う姿や、人のそばでくつろぐ姿が映る動画には、コメント欄でも温かな声が寄せられています。

5.2 「カルディツァの動物たちを見守る、いつもと変わらない一日」路上の犬や猫に食事を届ける投稿に「まさにヒーロー」の声

            「カルディツァの動物たちを見守る、いつもと変わらない一日」路上の犬や猫に食事を届ける投稿に「まさにヒーロー」の声    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@diasozoanimalrescueさんがInstagramに投稿した、ギリシャの夏の暑さが和らぎ始めたころ、路上で暮らす犬や猫へ食事を届けて回る日常の動画をご紹介します。友人のフォティニさんと一緒に動物たちを見守り、不妊手術や治療へとつなげる活動に、コメント欄には「まさにヒーローです」といった称賛の声が寄せられました。

5.3 「ハンターは家を見つけて、また失いました」窓から落ちてシェルターに戻された猫、新しい家族を待つ姿に反響

            「ハンターは家を見つけて、また失いました」窓から落ちてシェルターに戻された猫、新しい家族を待つ姿に反響    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@puppykittynycityさんがInstagramに投稿した、猫ハンターの近況をご紹介します。最初の家族に手放され、次に迎えられた先の窓から落ちて再びシェルターに戻った2歳の猫ハンターを案じ、ずっと暮らせる家での里親との出会いを願うコメントや、投稿を広めて力になりたいという声が寄せられています。

参考資料