「動物レスキュー」の現場を伝える投稿が、海外のInstagramで話題です。犬や猫などの動物を保護し、懸命に救おうとする姿が、大きな反響を呼んでいます。

今回注目したのは、海外で動物保護に取り組むPuppy Kitty NYCさんがInstagramアカウント@puppykittynycityに投稿した動画です。

ガソリンスタンドの駐車場で暮らしていたところを保護された黒猫のビッグ・ヴァルが、里親からの応募が1件もないまま、946日にわたって家庭を待ち続けている様子が紹介されています。

本投稿は、執筆時点で2万2000回再生、約2734件のいいね!と話題になっています。印象的なシーンやSNSでの反響を、順を追ってご紹介します。

あわせて、犬や猫と暮らすうえで知っておきたい年間の支出についても、記事中で解説します。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【ガソリンスタンドの駐車場で暮らしていた黒猫】路上から預かり家庭へ

屋外の歩道で、こちらをまっすぐ見つめる黒猫1/5

屋外の歩道で、こちらをまっすぐ見つめる黒猫

出所:@puppykittynycity

投稿によると、ビッグ・ヴァルは保護される前、ガソリンスタンドの駐車場で暮らしていました。屋外で生き延びながら、誰かが気づいてくれるのを待っていたと、投稿主さんは振り返っています。動画の冒頭にも、夜の駐車場とみられる場所を歩く黒い猫の姿が映っていました。

投稿主さんのチームが路上から保護し、2024年からは預かりボランティアの家庭で安全に過ごしているとのことです。それでもなお、ビッグ・ヴァルを自分の家族にしたいと名乗り出る人は、これまで1人も現れていないといいます。

投稿は「946日。応募は1件もありません」という一文で始まり、動画には全編にわたって「ビッグ・ヴァルは946日間、家庭を待ち続けています」というテロップが表示されていました。

2. 【946日、自分だけの家族を待つ】多くを望まない年配の黒猫

人の手になでられ、体を預けて落ち着いた表情を見せるビッグ・ヴァル2/5

人の手になでられ、体を預けて落ち着いた表情を見せるビッグ・ヴァル

出所:@puppykittynycity

投稿主さんは、ビッグ・ヴァルを「多くを求めない、心優しい年配の子」と紹介しています。特別なものは必要なく、いつまでも丸くなっていられる膝と、暖かいベッド、そして自分の人と呼べる誰かがいれば十分だといいます。

動画の後半には、人の手でやさしくなでられ、目を細めて身を預けるビッグ・ヴァルの様子も映し出されました。

投稿主さんは、ビッグ・ヴァルが家のないまま1000日に達することがないよう、里親への応募と、投稿のシェアを呼びかけています。迎えられない人にも、「この子の家族になる人は、あなたのフォロワーの中にいるかもしれない」と伝えています。

コメント欄では

  • 「とても美しい子!幸運な家族をきっと幸せにしてくれる。黒猫は最高!」
  • 「946日?他の猫を絶対に受け付けない猫がいなければ、ドイツに住んでいても、この素敵な子を迎えたい」
  • 「もっと近くに住んでいたら、迷わず迎えるのに。本当に美しい子」

など、ビッグ・ヴァルの美しさを称えたり、迎えたいという思いを寄せたりする声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで注目を集めたネコちゃんのご紹介でした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回の投稿で心に残ったのは、「946日」という数字が動画の全編に添えられていたことです。預かりの家庭で安全に暮らしていても、「自分の家族」と呼べる人との出会いはまだ訪れていない。その現実を、日数が静かに物語っているように感じました。投稿によると、ビッグ・ヴァルは年配の猫で、ぜいたくは望まず、膝と暖かいベッド、そして寄り添える人がいれば十分なのだといいます。猫を迎えたいと考えている方は、子猫だけでなく、年配の猫や、出会いに時間がかかっている猫にも目を向けてみてはいかがでしょうか。年齢を重ねた猫には、落ち着いた暮らしを好む子もいます。迎えるのが難しい場合でも、投稿をシェアしたり、お住まいの地域の保護団体の里親募集を調べたりすることが、出会いの後押しになるかもしれません。ただし、迎えるときは、最期まで世話をする覚悟と、日々の費用の見通しを持つことが欠かせません。この記事で一番お伝えしたいのは、保護されたあとも、家族との出会いを静かに待っている命があるということです。ビッグ・ヴァルに、帰る場所が見つかる日が来ることを願っています。
保護猫を迎えるときは、年齢や見た目だけで判断せず、その子の性格やこれまでの生活、現在の健康状態、苦手なことなどを保護団体や預かりボランティアに確認することが大切です。特に長く預かり家庭で暮らしている猫は、そこでの生活リズムや人との接し方が分かっている場合もあります。家族構成や留守番の時間、先住動物の有無、住環境などを伝え、自分の暮らしと無理なく合うか相談してみるとよいでしょう。迎えることだけが支援ではなく、里親募集の情報を周囲に伝えることも、新しい家族との出会いにつながる一つの方法です。ビッグ・ヴァルにも、安心して過ごせる家族とのご縁が訪れることを願いたいですね。
伊藤 有里

4. 迎えたあとの暮らしに備えて。犬・猫の年間支出はいくら?

救われた命を迎えたあとは、毎日の暮らしにかかる費用も続いていきます。実際の飼い主は、1年間にどれくらい使っているのでしょうか。

アニコム損害保険の「2024最新版 ペットにかける年間支出調査」(2025年3月発表)によると、2024年の1年間にペットにかけた費用は、犬が平均41万4159円、猫が平均17万8418円でした。前年と比べると、犬は122.3%、猫は105.4%の水準です。フード・おやつ代も、犬は前年比128.7%、猫は117.1%と増えています。調査は、同社のペット保険の契約者を対象としたインターネットアンケートで、4137件の回答をもとにしています。

毎年の支出は、フード代や医療費などの変化で変わっていきます。迎える前に、年間でどれくらいかかるのかを想像しておくと、備えやすくなるかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

5.1 「誰かの世界に喜びをたっぷり届けたい」高速道路に向かって走っていた犬を保護、新しい家庭を待つ姿に温かな声

            「誰かの世界に喜びをたっぷり届けたい」高速道路に向かって走っていた犬を保護、新しい家庭を待つ姿に温かな声    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@therealbarkさんがInstagramに投稿した「高速道路で見つかった犬カシューの動画」をご紹介します。高速道路に向かって走っていたところを見つかり、シェルターでの短い滞在を経て新しい家庭を探しているといいます。ほかの犬と向き合う姿や、人のそばでくつろぐ姿が映る動画には、コメント欄でも温かな声が寄せられています。

5.2 「カルディツァの動物たちを見守る、いつもと変わらない一日」路上の犬や猫に食事を届ける投稿に「まさにヒーロー」の声

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SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@diasozoanimalrescueさんがInstagramに投稿した、ギリシャの夏の暑さが和らぎ始めたころ、路上で暮らす犬や猫へ食事を届けて回る日常の動画をご紹介します。友人のフォティニさんと一緒に動物たちを見守り、不妊手術や治療へとつなげる活動に、コメント欄には「まさにヒーローです」といった称賛の声が寄せられました。

5.3 「ハンターは家を見つけて、また失いました」窓から落ちてシェルターに戻された猫、新しい家族を待つ姿に反響

            「ハンターは家を見つけて、また失いました」窓から落ちてシェルターに戻された猫、新しい家族を待つ姿に反響    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@puppykittynycityさんがInstagramに投稿した、猫ハンターの近況をご紹介します。最初の家族に手放され、次に迎えられた先の窓から落ちて再びシェルターに戻った2歳の猫ハンターを案じ、ずっと暮らせる家での里親との出会いを願うコメントや、投稿を広めて力になりたいという声が寄せられています。

参考資料