日本銀行が2026年9月17日に公表した資金循環統計(速報)によると、2026年6月末の家計の金融資産は2519兆円で、前年比11.0%増えました。3月末の2406兆円からは、3か月で113兆円の増加です。
伸びが大きいのは株式等(前年比47.0%増)と投資信託(同36.8%増)で、現金・預金は0.5%増でした。ただし、家計の金融資産のうち最も大きな割合を占めるのは現金・預金で、全体の44.9%にあたる1132兆円です。
本記事では、家計の金融資産の残高と前年比の推移を確認し、資産の種類ごとの残高と伸びを整理し、1000万円を家計全体の割合で分けるといくらずつになるかを計算します。
1. 家計の金融資産は2519兆円で前年比11.0%増。3か月で113兆円増えた
まずは、資金循環統計の参考図表から、家計の金融資産の残高と前年比の推移を確認します。家計には自営業者も含まれます。
1.1 2025年6月末の2269兆円から、2026年6月末は2519兆円に
家計の金融資産は、2025年6月末の2269兆円から、9月末に2318兆円、12月末に2392兆円、2026年3月末に2406兆円と増え、6月末は2519兆円になりました。
2024年9月末の2197兆円と比べると、322兆円多い水準です。
1.2 前年比は2025年9月末の5.5%から、2026年6月末は11.0%に
前年比の伸び率は、2025年6月末が1.4%、9月末が5.5%、12月末が6.4%、2026年3月末が8.1%で、6月末は11.0%でした。
2. 株式等486兆円は47.0%増、投資信託193兆円は36.8%増。現金・預金は0.5%増
次に、家計の金融資産を種類ごとに整理します。
2.1 現金・預金が44.9%、保険・年金・定型保証が23.3%、株式等が19.3%
2026年6月末の家計の金融資産2519兆円のうち、現金・預金は1132兆円で44.9%を占めます。保険・年金・定型保証は586兆円(23.3%)、株式等は486兆円(19.3%)、投資信託は193兆円(7.7%)です。
債務証券は38兆円(1.5%)、その他は85兆円(3.4%)でした。
2.2 前年比は株式等47.0%増、投資信託36.8%増、保険・年金・定型保証3.2%増
前年比の伸び率は、株式等が47.0%、投資信託が36.8%と大きくなりました。債務証券は15.5%、保険・年金・定型保証は3.2%、現金・預金は0.5%の増加です。
2026年6月末の家計の金融資産は2519兆円で、前年比11.0%増えました。株式等は47.0%、投資信託は36.8%増えた一方、全体の44.9%を占める現金・預金は0.5%増です。家計の金融資産は過去最高水準となりましたが、その増加を支えたのは主に株式や投資信託でした。預金や保険、投資など自分の資産がどのような割合になっているかを確認し、将来に向けた資産形成や老後資金の準備に役立ててみてはいかがでしょうか。
ここからは、1000万円を家計全体の割合で分けた計算例と、株式等・投資信託の前年比の推移、家計の負債を見ていきます。