子どもは何をきっかけに勉強を好きになるのでしょうか。以前おこなった調査では、知的好奇心が刺激される勉強は好きになるという結果が得られました。運動神経の良い子どもに体育嫌いは少ないと思います。昆虫採集が理科好きに結びついたり、読書が国語好きに結びつくといえばわかりやすいと思います。

頭ごなしに子どもの言い分を聞かず、「勉強しなさい」と言ってしまうと、子どもは嫌気を感じてしまいます。知的好奇心が刺激されることもありませんから、反発したりこのまま勉強嫌いになってしまう可能性が高いのです。「勉強しなさい」と言われて「よーし、勉強する気になってきたぞ!気合を入れよう!」なんて思う子どもはいません。

主体的にやると決めたことにはやる気が高まりますが、人から強制されることには、なかなかやる気が起きません。

EQはなぜ効果的なのか

私たちは、日常的にEQを利用しています。人の行動は感情(EQ)によって導き出されるので、上手くコントロールできないと、適切な人間関係を構築していくことが難しくなります。

いまは、コミュニケーション力が低く、困難に立ち向かえない子が多いと言われています。自分の感情をコントロールしながら、物事に意欲的に取り組めるようになったり、相手を思いやることができる子ども。そんな、EQの高い子どもに育てるには、幼少期の人との関わりはとても大切といえるでしょう。

尾藤 克之