とりあえずNISAで積立投資を始めてみたものの、株価の急落のニュースを見るたびに、このままでいいのか不安になる方もいるでしょう。評価額がマイナスになったのを見て、積立をやめたほうがいいのではと迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
金融庁によると、NISAの口座数は2026年6月末で3048万口座にのぼります。新しいNISAが始まった2024年以降、世界の株式市場は何度か大きく下がる場面がありました。
この記事では、代表的な全世界株式の投資信託の実際の値動きをもとに、NISAの積立投資は「ほったらかし」でいいのかを考えます。
1. NISAの積立投資は、基本は「ほったらかし」でいい
結論から言うと、毎月同じ額を積み立てる投資は、基本的にはほったらかしでかまいません。積立という仕組みそのものが、値下がりに強いつくりになっているからです。
1.1 積立は、値下がりした月ほど多く買える仕組み
投資信託は「口数」で買います。毎月同じ金額を積み立てると、基準価額が高い月は少ない口数を、安い月は多い口数を買うことになります。
値下がりした時期にも積立を続けていれば、安い価格で口数を増やせます。その後に基準価額が戻れば、安く買った分が評価額を押し上げます。
1.2 2024年からの約3年で、急落は3回あった
三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)の基準価額で、2024年以降の主な下落を見てみましょう。
- 2024年7月11日の2万7282円から、8月6日の2万2688円へ(−16.8%)
- 2025年1月24日の2万8060円から、4月9日の2万2305円へ(−20.5%)
- 2026年2月26日の3万4704円から、3月31日の3万2176円へ(−7.3%)
いずれの下落のあとも基準価額は持ち直し、2026年10月23日には3万7162円になっています。
2. 2025年4月の急落で、続けた人と売った人の差は約34万円
2024年1月から毎月3万円ずつオルカンを積み立てていた場合、2025年4月9日の底では、投資した48万円に対して評価額は42万9910円でした。約5万円のマイナスです。
このときにあわてて売ってしまった場合と、そのまま積立を続けた場合では、2026年10月23日時点の損益に約34万円の差がつきました。値下がりで不安になったときこそ、ほったらかしにしておくことが結果的にプラスにつながったといえます。