海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、ロサンゼルスを拠点に動物の保護活動をしている非営利団体の公式YouTubeアカウント@hopeforpawsの投稿。

車に引きずられ、治療を受けられないまま放置されていた犬が、レスキューに引き取られ獣医師の治療を受けて元気になった姿を動画で紹介してくださっています。

執筆時点で5万2000回再生、約6000件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【車に引きずられた犬】レスキューに引き取られ、獣医師の診察を受ける

診察台で包帯を巻いて治療を受けるシェビー1/2

診察台で包帯を巻いて治療を受けるシェビー

出所:@hopeforpaws

海外のSNSで、車に引きずられてひどいケガを負ったピットブル「シェビー」の救出劇が話題を呼んでいます。

シェビーはピックアップトラックの荷台につながれていましたが、車が一時停車した際、荷台から飛び降りてしまいました。

飼い主はそのことに気づかず、シェビーを引きずったまま車を発進させてしまいます。

その結果、シェビーは下半身にひどいケガを負ってしまいました。

さらに、飼い主は治療を受けさせないままシェビーを放置していたため、レスキューが引き取り、獣医師の診察を受けさせることになりました。

診察台の上でケガの状態を確認している間も、シェビーは周囲の様子をよく観察しながら、落ち着いて治療を受けています。

その姿からは、穏やかで賢い性格がうかがえます。

幸い、骨に異常は見られなかったため、患部にマヌカハニーを使った処置が施され、包帯を巻いて過ごすことになりました。

包帯の交換は1ヶ月毎日続きました。

獣医師に抱きしめられ、おもちゃで遊ぶ元気なシェビー2/2

獣医師に抱きしめられ、おもちゃで遊ぶ元気なシェビー

出所:@hopeforpaws

シェビーのケガは、少しずつ回復に向かい始めました。

自ら進んで診察台にやってきて、リラックスした様子で横になるシェビー。

そんなシェビーを獣医師が優しく抱きしめます。

ここは安心して過ごせる場所であり、自分を元気にしてくれる場所なのだと、シェビーも分かっているかのようでした。

そしてついに傷が治り、すべての包帯を外すことができました。

この日はレスキューとおもちゃで遊び、ソファーに飛び乗ったり部屋の中を駆け回ったりと、元気いっぱいな姿を見せてくれました。

ネット上ではシェビーにケガを負わせたうえ、治療を受けさせずに放置していた前の飼い主に対して怒りの声が上がる一方、元気を取り戻したシェビーの姿を喜ぶ声も集まりました。

また、シェビーを保護したレスキューや、治療にあたった獣医師たちにも、多くの感謝の声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

2. 著者からの一言コメント

八木 七音
シェビーのケガが治り、再び元気に走り回れるようになって本当によかったです。動画で見ると、傷は想像以上に痛々しく、どれほどつらかっただろうと思うと胸が痛くなりました。それでもレスキューとおもちゃで遊び、欲しいおもちゃに向かって高くジャンプする姿を見て、心から安心しました。

記事の中で、シェビーの足のケアにマヌカハニーが使われたと知り、気になって調べてみました。犬の傷のケアには、細菌などを除去するための処理が施された「医療用グレードのハチミツ」が使われることがあるそうです。食用のハチミツとは品質管理や処理方法が異なるため、同じように使えるわけではありません。愛犬がケガをしたときは、自己判断でハチミツなどを塗らず、獣医師の診察を受けて適切な処置をしてもらってください。

つらい経験をしたシェビーが、今では安心できる場所で遊び、元気な姿を見せてくれていることに救われる思いがします。これからも周囲の人たちに大切にされながら、楽しい毎日を過ごしてほしいです。

3. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。

ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。

同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。

ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。

参考資料

八木 七音