1. 日経平均は米ハイテク株安を受けて続落

2026年10月23日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比214円68銭安の6万2693円16銭でした。7月30日以来、約3カ月ぶりの安値水準となっています。

米メタが発表した2026年7~9月期決算でフリーキャッシュフロー(FCF、純現金収支)が上場以来の赤字に転じることが分かりました。投資家の間に、巨額のAI投資による財務不安が広がり、同日の米市場でハイテク株を反映する指数は大幅安とりました。米半導体製造装置大手のラムリサーチ株も急落しました。

これを受けて、23日の東京市場でもAI・半導体株に売りが先行し、アドバンテストやソフトバンクグループが下げました。下げ幅は一時1400円を超え、取引時間中として約3カ月ぶりに6万2000円を下回る場面もありました。ただし、大引けにかけては押し目買いが入り下げ幅を縮小しました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落し、終値は前日比652ドル82セント安の5万2215ドル16セントでした。

中東地域の軍事衝突が激しくなっています。これを受けて、23日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物が前日比約4%上昇しました。原油高を通じた物価上昇が米国の消費などに響くとの懸念感から幅広い銘柄が売られました。ダウ平均は前日までの3営業日で900ドルほど上昇していたことから、週末を前に持ち高調整や利益確定の売りも出やすい局面でした。

一方で、23日の主要な半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.44%高で終えています。日本株は週初から高安まちまちといった神経質な動きになりそうです。値がさのAI・半導体関連への買いが進めば、全体的には日経平均は上昇することも想定されます。前週は下落していることから戻りを試す動きにもなりそうです。

今週はAI・半導体関連を中心に日米韓の有力企業が相次いで決算を発表します。28日にはアドバンテスト、韓国SKハイニックス、米アルファベット、米マイクロソフト。29日にはルネサス、韓国サムスン電子、米アマゾン、米インテル、米サンディスク。30日はキオクシア、東京エレクトロンなどです。決算で各社の好業績が示されれば相場を底上げするでしょう。逆に想定以下だと失望売りになります。

日経平均株価推移1/2

日経平均株価

出所:LIMO編集部作成