「友人が『毎月5万円の分配金をもらっている』と言っていたけれど、本当なのだろうか…?」

毎月定額のお金が入ってくる生活は魅力的に思える反面、怪しさや疑問を感じるのも無理はありません。

結論から言うと、毎月5万円の分配金を受け取ることは十分に可能です。

例えば、純資産総額が約4.5兆円(2026年9月末時点)にのぼる毎月分配型の投資信託「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)は、2025年10月から2026年9月まで、1万口あたり毎月150円の分配金を出してきました。

この記事では、友人の話の検証も兼ねて、毎月5万円を受け取るのに必要な投資額やNISAでの取り扱い、知っておくべきリスクについて解説します。

1. 月5万円の分配金に必要な投資額は約285万円

毎月分配型の投資信託の分配金は、保有している口数に応じて支払われます。必要な投資額は、分配金の額と基準価額から計算できます。

1.1 分配金は「保有口数×1万口あたりの分配金」で決まる

投資信託の分配金は、「1万口あたり何円」という形で決算ごとに決まります。受け取る額は、保有口数を1万口単位に換算して、1万口あたりの分配金を掛けた額です。

保有口数は、投資した金額を購入時の基準価額で割って求めます。購入時手数料は、ここでは考えないものとします。

1.2 世界のベストの場合の必要額

世界のベストの基準価額は8552円(2026年10月22日時点)、直近の分配金は1万口あたり150円です。この条件で計算すると、毎月の分配金は次のようになります。

  • 100万円投資した場合:毎月約1万7540円
  • 285万円投資した場合:毎月約4万9988円
  • 500万円投資した場合:毎月約8万7699円

毎月5万円の分配金を受け取るには、約285万円が必要な計算です。ただし、これは税金を引く前の金額です。

分配金がすべて利益にあたる「普通分配金」の場合、20.315%の税金が差し引かれ、285万円投資したときの手取りは毎月約3万9833円になります。

毎月5万円の分配金を受け取るには、約285万円の投資が必要1/2

毎月5万円の分配金を受け取るには、約285万円の投資が必要

出所:インベスコ・アセット・マネジメントの公表資料などを参考にLIMO編集部作成

2. NISAの成長投資枠では、毎月分配型は買えない

分配金を非課税で受け取れればと考える方もいるかもしれません。しかし、毎月分配型の投資信託は、NISAでは買えません。

金融庁によると、NISAの成長投資枠では、信託期間20年未満の投資信託、毎月分配型の投資信託、デリバティブ取引を用いた一定の投資信託などが対象から除かれています。NISAが、長期的な資産形成のための制度だからです。

そのため、毎月分配型の投資信託は課税口座(特定口座など)で保有することになり、普通分配金には税金がかかります。分配金を受け取ることには、ほかにも知っておきたい注意点があります。