「スーパーのレシートを見るたびに、去年より高くなったと感じる。4人家族で食費が月10万円を超えてきたけれど、ほかの家庭はどのくらいなのだろう」。そう気になる方もいるかもしれません。

食費は家族の健康や日々の楽しみにもつながる支出で、単純に減らせばよいものではありません。ただ、自分の家の食費を見直すときに、見落としやすい点が3つあります。家族の人数が増えても、1人あたりの食費は下がること。1年で食費がどのくらい上がったか。そして、食費の中で外食や調理食品が占める割合。

ここでは、夫婦と子ども2人の4人家族で、食費が月10万円を超えた家庭をモデルに、総務省の家計調査(2025年平均)で、この3つを確かめます。

※編集部:本記事のケースは、総務省「家計調査」をもとに設定した例です。数値は二人以上の世帯の1か月平均です。

1. 2〜4人の食費は?4人で月10万3384円

まずは、世帯の人数ごとの食費からみていきましょう。

総務省の家計調査によると、2025年の二人以上の世帯の食料への支出は、1世帯あたり月平均8万9754円でした。世帯の人数ごとにみると、次のとおりです。

  • 【2人世帯】月7万9340円(1人あたり約3万9700円)
  • 【3人世帯】月9万2240円(1人あたり約3万700円)
  • 【4人世帯】月10万3384円(1人あたり約2万5800円)

世帯の人数ごとの食料への支出です(2025年、二人以上の世帯、1か月平均)。1/5

世帯の人数ごとの食料への支出

出所:総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2025年」第3-1表をもとにLIMO編集部作成

※1人あたりの額は、世帯の食料への支出を世帯人員で割った編集部の計算です。

4人世帯の食費は月10万円を超えていて、モデルケースの家庭は平均的な水準といえます。人数が倍になっても食費は倍にはならず、1人あたりでみると4人世帯は2人世帯の3分の2ほどです。

2. 1年でいくら増えた?4人で月7056円

では、食費は1年でどのくらい増えたのでしょうか。2024年と2025年の家計調査を比べました。

  • 【2人世帯】月7万5374円→月7万9340円(3966円増)
  • 【3人世帯】月8万7876円→月9万2240円(4364円増)
  • 【4人世帯】月9万6328円→月10万3384円(7056円増)

世帯の人数ごとの食料への支出を、2024年と2025年で比べました(1か月平均)。2/5

2024年と2025年の食料への支出の比較

出所:総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表」(2024年・2025年)第3-1表をもとにLIMO編集部作成

※家計調査は2025年1月に収支項目の分類を改定しているため、前年との比較は目安としてご覧ください。

4人世帯では、1年で月7056円、年間にすると約8万5000円、食費が増えた計算です。買う量を変えていなくても、レシートの金額が上がったと感じるのは無理もありません。

3. 何にかかっている?外食と調理食品で3割

4人世帯の食費10万3384円は、どのような内訳になっているのでしょうか。主な項目は次のとおりです。

  • 【外食】月2万472円
  • 【調理食品(お惣菜・お弁当など)】月1万4133円
  • 【肉類】月1万982円
  • 【菓子類】月1万152円
  • 【穀類】月9949円
  • 【野菜・海藻】月9682円

4人世帯の食料への支出の主な内訳です(2025年、1か月平均)。3/5

4人世帯の食料への支出の主な内訳

出所:総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2025年」第3-1表をもとにLIMO編集部作成

外食と調理食品を合わせると月3万4605円で、食費全体の約3割を占めています。忙しい日に頼れる外食やお惣菜は、時間を生み出す支出でもあります。そのうえで、食費を見直すときには、この部分が大きな割合を占めていることを知っておくと考えやすくなります。

ここからは、消費支出に占める食費の割合と、食費を見直すときの考え方を確かめます。