4. 加熱式たばこの課税方式、2026年4月と10月の2段階で見直し
財務省の資料では、加熱式たばこと紙巻たばことの間の税負担の差をなくすため、加熱式たばこの課税方式を見直すとしています。消費者への影響を考え、2026年4月と同年10月の2段階で実施されました。
4.1 2026年10月からは重量で紙巻たばこの本数に換算する
2026年10月からの換算方法は、紙などで巻いた加熱式たばこは重量0.35gを紙巻たばこ1本とし、それ以外の加熱式たばこは重量0.2gを1本とする方法です。
2026年4月1日から9月30日までは経過措置として、従来の方法で換算した本数と新しい方法で換算した本数を、半分ずつ合わせて課税していました。
5. 国のたばこ税、2027年4月から3段階で1本0.5円ずつ引き上げ
財務省の資料によると、防衛力強化に係る財源確保のための税制措置として、国のたばこ税の税率を2027年4月、2028年4月、2029年4月に、1本あたり0.5円ずつ3段階で引き上げるとしています。
引き上げは国税だけで、地方税の道府県たばこ税と市町村たばこ税は対象になっていません。1本0.5円を20本入りの1箱に直すと、1段階あたり10円分の税額にあたります(LIMO編集部計算)。
税率の引き上げがそのまま店頭の価格にどう反映されるかは、この資料には示されていません。税額や適用の詳細は、財務省や国税庁の資料で確かめてください。
6. 都市別のたばこ、最も多いのは堺市の年2万7223円
家計調査は、都道府県庁所在市と政令指定都市の52都市別の結果も公表しています。2025年の二人以上の世帯のたばこが多い都市と少ない都市は、次のとおりです。
【たばこが多い都市】
- 堺市:2万7223円
- 岡山市:2万2259円
- 川崎市:2万1986円
- 青森市:2万1628円
- 宇都宮市:1万9726円
【たばこが少ない都市】
- 福井市:4782円
- 神戸市:5254円
- 奈良市:7124円
- 横浜市:7608円
- 前橋市:7850円
6.1 地方別では北海道地方が年2万1417円で最も多い
地方別に見ると、北海道地方が年2万1417円で最も多く、東北地方が年1万6939円、中国地方が年1万6852円で続きます。最も少ないのは沖縄地方の年9980円でした。東京都区部は年1万2654円で、52都市のうち30番目です。
7. 家計調査2026年8月、たばこは月1286円で前年同月より56円多い
2026年10月9日に公表された家計調査(二人以上の世帯)では、2026年8月のたばこは1世帯当たり1286円でした。2025年8月の1230円より56円多くなっています(LIMO編集部計算)。
購入頻度は100世帯当たり81回で、2025年8月の90回より少なくなりました。買う回数は減っても、支出は前年同月を上回っています。
8. たばこ代は1か月の本数と金額で確かめる
たばこ代は、1箱ずつの支払いだと1か月の合計が見えにくい支出です。まず1か月分のレシートや決済の記録から、たばこの購入回数と金額を書き出します。
1か月の合計が分かったら、12倍して年額にすると、家計調査の年1万4222円や、世帯主の年齢別の金額と比べられます。2027年4月からの国のたばこ税の引き上げも、今の本数のまま続けた場合の年額を出しておくと、影響を見積もりやすくなります。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年 二人以上の世帯 詳細結果表」
- 総務省統計局「家計調査(家計収支編)2026年8月 二人以上の世帯 詳細結果表」
- 総務省統計局「2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)8月分」
- 財務省「たばこ税等に関する資料」
鶴田 綾