4. FMV独自のAIアプリも進化

2026年冬モデルでは、Copilot+ PC対応モデルの拡充に加え、FMV独自のAIアプリにも改良を加えています。

4.1 Quick Capture:保存した画面の文字を検索

「Quick Capture」は、オンライン会議や授業などで画面の切り替わりをAIが判別し、自動でキャプチャを保存するアプリです。

今回のモデルでは、保存した画像に含まれる文字を認識し、キーワードで検索できる機能を追加しました。

会議や授業の資料をキャプチャしておくと、保存した画像が増えるにつれて、必要な情報を探しにくくなることがあります。文字検索を使えば、保存した画像を一つずつ開いて確認する手間を減らせます。

4.2 Reclip:写真や動画の整理を高速化

「Reclip」は、PCに取り込んだ写真や動画をAIで解析し、整理や検索をしやすくするアプリです。

新モデルでは、AI処理にNPUを活用することで、解析処理を高速化するとともにシステムへの負荷を軽減。写真や動画を整理している間も、ほかの作業を進めやすくしています。

AI機能の進化は、特別な操作を覚えなくても、保存した情報を探したり、写真や動画を整理したりする日常的な作業に関わります。AI対応の有無だけでなく、自分が普段行う作業にどの機能が役立つのかを確認すると、モデル選びの判断材料になります。

5. ゴジラ仕様からアーティストコラボまで、3つの特別モデル

今回の発表では、FMV Store限定モデルを中心に3種類のコラボレーションモデルも登場しました。映画とのコラボや通信サービスとの組み合わせなど、PCの使い方や好みに合わせた選択肢を用意しています。

5.1 映画『ゴジラ-0.0』とコラボした「FMV Zero GODZILLA EDITION」

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筆者撮影

筆者撮影

「FMV Zero GODZILLA EDITION(FMV WU3G-L3)」は、映画『ゴジラ-0.0』とコラボした特別モデルです。2026年10月22日から受注を開始し、11月下旬から提供する予定です。

黒を基調とする「FMV Zero」に、ゴジラのデザインを随所に採用しているのがポイントです。

  • 天板:黒い天板に黒いインクでゴジラをプリント
  • タッチパッド:ゴジラの背びれをデザイン
  • エンターキー:「G-0.0」のロゴを採用
  • 壁紙:本モデル限定のオリジナル壁紙をプリインストール
  • マウスカーソル:Windowsのテーマを変更すると、ゴジラの足跡デザインに設定可能
  • ACアダプター:ゴジラデザインを採用
  • 本体底面:コラボモデル限定の特別銘板シールを貼付

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出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社

出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社

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出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社

出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社

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出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社

出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社

本体の重量は約886g。カバー全面にマグネシウム素材を採用し、MIL規格に準拠した堅牢性も備えています。

FMV StoreではOSやCPU、メモリ、ストレージなどを選択可能。CPUはAMD Ryzen AI 7 445またはAMD Ryzen AI 5 430、メモリは16GBまたは32GB、SSDは約256GBから約2TBまでの構成を用意しています。

受注開始は10月22日、提供開始は11月下旬の予定です。

5.2 FMV Note Uと「ConnectIN povo」の組み合わせ

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筆者撮影

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FMV Store限定モデルとして、KDDI株式会社が提供する「ConnectIN povo」に対応したFMV Note Uも登場します。

PC本体の購入時に通信プランを組み合わせられるため、外出先でも通信環境を整えやすいのが特徴です。モバイルノートPCを学校や仕事先など、自宅以外でも使う人に向けた選択肢です。

  • 対応モデル:FMV Note U(FMV WU7-L3)
  • 通信サービス:KDDIの「ConnectIN povo」
  • 通信回線:auの5G・4G LTE
  • Wi-Fiサービス:「ギガぞうWi-Fi」も利用可能
  • 購入方法:FMV Store限定
  • 受注開始日:2026年10月22日

利用にはアカウント登録とSIMの開通手続きが必要です。通信プランは3種類から選べ、必要に応じてデータを追加できます。

5.3 FMV Note Cと長場雄氏の「YU NAGABAモデル」

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筆者撮影

筆者撮影

FMV Note Cでは、アーティストの長場雄氏とコラボした「YU NAGABAモデル」を展開します。FMV Store限定で、天板に長場氏が描き下ろしたアートを採用したモデルや専用ケースを用意します。

主な特徴は次のとおりです。

  • 選べる天板デザイン:長場雄氏による描き下ろしアートを採用
  • 専用ケース:FMV Note Cに合わせたケースを用意
  • オリジナル壁紙:購入者限定の壁紙を提供

販売期間は1年間の期間限定を予定しています。

また、FMV Note C向けには、好きなステッカーや写真を入れてアレンジできる専用クリアカバーも登場します。こちらは2027年1月にFMV Storeで販売する予定です。

毎日持ち歩くPCは、使いやすさや性能に加え、デザインも選ぶ際の判断材料になります。FMV Note Cでは本体カラーに加え、天板やカバーを通じて好みに合わせた選択肢を用意しています。

6. 家電ライターのひとこと

大蔵 大輔

PC市場では、AIの普及が買い替えや新たな利用を促す要因になる一方、メモリやSSDなどの部材価格の上昇がメーカーと消費者の双方に影響しています。こうした環境下では、これまで以上にスペック以外のユーザーに刺さる価値をいかに生み出せるかが重要になってきます。

FCCLが力を入れているのが、利用者の声を製品開発に反映する取り組みです。発表会では、2025年度に延べ9万人以上から声を集めたと説明しました。学生についても、今年から学研教育総合研究所と共同で研究プロジェクト「Enter」を始動。高校生・大学生を対象に、学びとデジタルに関する調査を実施しました。

同社が学生に注目する背景には、大学進学を機に自分専用のPCを持ち、授業や課題で本格的に使い始める人が多いことがあります。発表会で紹介された調査では、自分専用のPCを持つ学生の割合は高校生で50%台、大学生で約95%。一方、PCを使いこなす自信は、スマートフォンに比べて低い傾向が見られたといいます。

こうした差を把握できれば、メーカーはスペックの向上だけでなく、学習や日常の作業でつまずきやすい点を製品やサポートに反映できます。学生の声を継続して調べ、製品開発に生かせるかは、若年層との接点を広げるうえでも注目したい取り組みです。

参考資料

大蔵 大輔