海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回ご紹介するのは、海外で動物保護活動を行っている「The Asher House」のYouTubeアカウント@theasherhouse_の投稿。

今回は、飼育を続けることが難しくなった飼い主から3匹のゴールデン・レトリーバーと猫の親子が保護され、必要な医療やケアを受けながら新たな生活を始める様子を紹介してくださっています。

執筆時点で8万9000回再生、約7700件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬・猫の平均入手価格についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【飼育が難しくなり、手放されることになった犬たち】施設で新たな仲間として迎えられることに

犬のシャツを着た男性と、集まるゴールデンたち1/2

犬のシャツを着た男性と、集まるゴールデンたち

出所:@theasherhouse_

海外のSNSで、自身の経済面や体調面などが原因で飼育を続けることが難しくなった飼い主から、3匹のゴールデン・レトリーバーと猫の親子が保護施設へ迎えられる様子が紹介され話題となっています。

当初、投稿者さんが迎える予定だったのは、シニア犬の「ソフィー」と「スカイラー」の2匹。しかし飼い主との会話から、一緒に暮らす「ジェシー・ローズ」にも医療的なケアが必要と判断され、3匹とも施設へ託されることになりました。ジェシーは約8か月前にトラックにはねられており、体重増加による体への負担も心配されていたといいます。

さらに、飼い主宅には母猫と生まれたばかりの子猫3匹もいることが判明。翌日には母猫と子猫たちも無事に保護され、施設で医療ケアを受けながら新しい環境に慣れる時間を過ごしています。

2. 【ゴールデンたちの現在】ケアを受け、施設の仲間として新生活へ

並んで立つ2匹と、顔を寄せる犬たち2/2

並んで立つ2匹と、顔を寄せる犬たち

出所:@theasherhouse_

ゴールデンたちもノミのケアやグルーミング、健康管理を受け、ソフィーとスカイラーは減量に向けた取り組みを開始。投稿者さんは、犬たちを里親募集には出さず、施設の仲間として迎えることを明かしています。

ネット上では、飼い主が動物たちを手放すという、苦しい決断をしたことに理解を示す声が多く寄せられたほか、飼い主を責めることなく寄り添いながら、犬や猫たちを保護した投稿者さんやチームへの感謝と称賛の声も相次ぎました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

小泉 柚乃
犬や猫を迎えるときには、購入費や譲渡費用など、最初にかかる金額へ目が向きやすいかもしれません。しかし、実際の暮らしでは食費や医療費などの費用が継続してかかり、年齢を重ねたり病気やケガをしたりすれば、さらに医療費が必要になる場合があります。特に複数の動物と暮らす場合は、1匹ごとの食事や医療、生活環境を無理なく維持できるかを長期的に考えることが大切です。飼い主自身の生活状況や体調が変わる可能性も含め、もし飼育を続けることが難しくなったときに相談できる家族や支援先について考えておくことも、動物たちの将来の安心につながります。

今回の飼い主さんも、犬たちへの愛情を持ちながら、自身の経済面や体調面などから保護施設へ託す決断をしました。ペットを迎える前には、最初に必要な費用だけではなく、その後何年も続く暮らしやケアまで見据えて、自分の生活に無理なく迎えられるか考えておきたいですね。将来生活に変化があった場合まで想定しておくことも、大切な準備の一つです。

4. 新しい家族を迎える前に。犬・猫の平均入手価格を知っておこう

過酷な環境から救い出された動物たちの姿を見ると、これから保護犬・保護猫を迎えたいと考える方も多いのではないでしょうか。

ペットショップやブリーダーなど有償で犬・猫を入手する場合の平均価格は、2025年で犬が「21万6000円」、猫が「17万5000円」となっており、猫は3年間で約35.7%上昇しています。

一方で無償譲渡を希望する声も多く、犬53.6%、猫76.9%が無償での譲渡を望んでいるというデータもあります。

私はアナリストとして、モノを「買うときの値段」より「持ち続けるコスト」で評価することを大切にしてきましたが、ペットもまさに同じだと思います。ペットフード協会の令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査では、有償で入手した場合の平均価格は犬が21万6000円、猫が17万5000円。とくに猫は、この3年で約35.7%上がっています。

(中略)

そして何より、無償譲渡を望む人が猫で76.9%、犬で53.6%にのぼる背景には、命を預かることの重みへの意識があるのだと思います。価格を比べる前に、「10年後、20年後も最後まで世話を続けられるか」――その一点を落ち着いて考えることが、いちばん確かな判断材料になるのではないでしょうか。

その後の飼育費まで見据えて考えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料

小泉 柚乃