3. 【結婚1〜2年目の夫の家計の悩み】家計の悩みと幸福度に関連(ナレソメ総研調べ)

収入の金額だけでなく、家計の悩みが夫婦の気持ちにどう関わるのかを調べた民間の調査もあります。

3.1 結婚1〜2年目の男性の家計の悩みと幸福度の相関係数は-0.42(ナレソメ総研調べ)

結婚相談所を運営する株式会社ナレソメのナレソメ総研が2026年9月30日にPR TIMESで発表した「既婚者対象:結婚生活に関する調査2026(ナレソメ総研調べ)」によると、結婚1〜2年目の男性では、「家計」の悩みと「自身の幸福度」の相関係数が-0.42でした。相関係数は-1.0〜1.0の範囲で、負の値のときは、片方が上がるともう片方が下がる関係にあることを示すとされています。家計の悩みが強いほど、幸福度が低い傾向にあったと読み取れます。

3.2 家計の悩みが強い男性の家事・育児の負担割合は5.35(結婚年数の区切りなし・ナレソメ総研調べ)

同社の調査では、家事・育児の全体を10としたときに自分が担っている割合もたずねていて、家計の悩みを「弱い」と答えた男性は4.45、「強い」と答えた男性は5.35でした。この数字は結婚年数で区切ったものではありません。調査はインターネットによるアンケートで、回答したのは既婚の男女399人(男性113人・女性286人)です。悩みの強さは7段階で、1〜3を「弱」、5〜7を「強」としています。調査期間は2026年7月2日〜8日で、回答者には結婚10年目以降の男性11人・女性47人も含まれます。結婚1〜2年目の人数は示されていないため、結果は傾向として見ておく必要があるでしょう。

家計の悩みは、収入だけでなく、家事や育児などもあるもの。収入に関しても2人がどのように家計を分け合い、何にお金を使っていきたいかを共有できていないと、不安を1人で抱えやすくなるのかもしれません。年末は、収入の数字と一緒に、1年を振り返ってそれぞれの悩みを言葉にしてみる時期にしてみるのもいいでしょう。

4. 【年末に夫婦で確かめたい】2人の1年分の収入と、これからの家計の分担

最後に、年末に夫婦で確かめておきたいことを整理しておきましょう。

4.1 2人の1年分の収入と手取りを書き出す

まず、夫婦それぞれの給与明細や賞与の明細をもとに、今年1年の収入を書き出してみましょう。税込みの金額と、税金や社会保険料を差し引いた手取りの金額を分けておくと、家計の見通しが立てやすくなります。次に、冬のボーナスを含めた1年分の手取りから、毎月の生活費と、貯蓄に回せる金額を確かめます。書き出した金額は、ノートや家計簿のアプリなど、2人が見られる場所にまとめておくと、あとで見返しやすくなります。そのうえで、来年1年でいくら貯めたいか、2人で目標を決めておくと、毎月の家計の見直しにもつなげやすくなるでしょう。

4.2 来年の働き方と家事・育児の分担を話し合う

そして、来年の働き方や、家事・育児の分担についても話し合っておきたいところです。どちらかが働き方を変えると、世帯の収入も家事の分担も変わるでしょう。収入だけを見るのではなく、2人の時間や気持ちのゆとりもあわせて考えておくと、これからのキャリアやマネープランを立てるときの手がかりになります。どちらか1人が家計の管理を引き受けている家庭も、年に一度は2人で数字を見直す時間をつくっておくと、お互いの考えを知るきっかけになるでしょう。話し合いは、相手の考えを否定せず、まずは聞くところから始めてみましょう。

5. まとめにかえて

まずは、夫婦それぞれの今年1年の収入と手取りを書き出しましょう。次に、冬のボーナスを含めた1年分の手取りから、生活費と貯蓄の割り振りを確かめます。そして、来年の働き方や家事・育児の分担を2人で話し合っておきましょう。

二人以上の勤労者世帯のうち、世帯主が34歳以下の世帯の実収入は1か月平均62万2426円、夫婦共働き世帯は72万6083円でした。

家計の悩みは、収入の多い少ないだけで決まるものではありません。数字を2人で同じように見られるようにしておくことが、悩みを1人で抱えないための手がかりになるのではないでしょうか。年末を、2人でこれからのお金と暮らし方を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子