今年も残り約2カ月半となり、来年の家計について夫婦で話す機会もあるでしょう。結婚して間もない時期は、2人の収入をどう合わせて暮らしていくかを考える人もいるかもしれません。ほかの世帯がどのくらいの収入で暮らしているのかは、なかなか聞きにくいものです。

毎月の生活費や貯蓄の目標を決めるときも、2人の収入の合計を知っておくことが土台になります。総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2025年」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯で、世帯主が34歳以下の世帯の実収入は1か月平均62万2426円でした。世帯主の配偶者のうち女性の有業率は58.3%です。

本記事では、世帯主の年齢ごとに、世帯主と配偶者それぞれの収入を見ていきます。1か月の金額には賞与などもならして含まれている点にも気をつけて、わが家の収入と並べてみてください。平均の数字は、自分たちの家計を考えるときの物差しの一つになるでしょう。

記事の後半では、夫婦共働き世帯の収入や、株式会社ナレソメが2026年9月30日にPR TIMESで発表した、結婚1〜2年目の夫の家計の悩みと幸福度に関する調査も紹介します。

1. 【30代前後の世帯収入】世帯主が34歳以下の二人以上の働く世帯は月62.2万円、妻の58.3%が働く

まずは、世帯主の年齢ごとの収入を確かめておきましょう。

1.1 世帯主が34歳以下の勤労者世帯の実収入=月62万2426円、35〜39歳は66万4955円

同調査の「世帯主の年齢階級別」の表で、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の1か月平均の実収入を見ると、世帯主が34歳以下(平均30.9歳)の世帯は62万2426円、35〜39歳(平均37.1歳)の世帯は66万4955円でした。勤労者世帯全体の平均は65万3901円です。実収入はいわゆる税込みの収入で、世帯員全員の現金収入を合計したものです。

1.2 世帯主の収入と配偶者の収入=34歳以下は44万4916円と12万3380円

内訳を見ると、世帯主が34歳以下の世帯では、世帯主の収入が44万4916円、世帯主の配偶者の収入が12万3380円でした。35〜39歳の世帯では、世帯主の収入が48万6732円、配偶者の収入が12万9140円です。世帯主の配偶者のうち女性の有業率は、34歳以下で58.3%、35〜39歳で63.2%でした。

世帯主の年齢別・1か月の収入(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)1/2

世帯主の年齢別・1か月の収入(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)

出所:総務省統計局「家計調査結果」をもとにLIMO編集部作成

配偶者の収入は、配偶者がいない世帯や働いていない配偶者のいる世帯も含めた1世帯当たりの平均で、勤め先からの収入です。そのため、共働きの夫婦では、配偶者の収入がこの金額より多くなることもあると考えられます。

また、注意点として1か月の金額には賞与などもならして含まれているため、毎月の給与明細の金額とは違って見えるかもしれません。実収入の62万2426円を12か月分にすると、およそ746.9万円です。年末に夫婦で家計を振り返るときは、2人の1年分の収入を足して、この数字と並べてみるのも一つの方法でしょう。

世帯主の配偶者のうち女性の有業率は、34歳以下で58.3%、35〜39歳で63.2%で、6割前後の配偶者が働いていることになります。子育てが始まる時期と重なる世帯もあると考えられ、働き方を選びながら家計を支えている様子がうかがえます。なお、実収入は税込みの金額です。実際に使えるお金は、ここから税金や社会保険料を差し引いた手取りになる点も覚えておきたいところです。

二人以上の勤労者世帯のうち世帯主が34歳以下の世帯は、1か月平均62万2426円の実収入で暮らしていて、世帯主の配偶者のうち女性の58.3%が働いています。

2. 【夫婦共働き世帯の収入は月72.6万円】世帯主の収入は48.8万円、配偶者の収入は18.2万円

では、夫婦がともに働いている世帯の収入はどのくらいなのでしょうか。同じ家計調査の別の表で確かめておきましょう。

2.1 夫婦共働き世帯の実収入=月72万6083円(世帯主の平均年齢49.6歳)

同調査の「妻の就業状態,世帯類型別」の表によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯で、夫婦共働き世帯の実収入は1か月平均72万6083円でした。内訳は、世帯主の収入が48万7587円、世帯主の配偶者の収入が18万1891円です。なお、この表には年齢別の区分がなく、世帯主の平均年齢は49.6歳です。30代前後の世帯の金額ではない点に気をつけて見ておきましょう。

2.2 世帯の形別の実収入=夫婦のみ67万9756円、子ども1人72万3828円、子ども2人76万9263円

夫婦共働き世帯のうち、働いている人が夫婦だけの核家族の世帯を世帯の形ごとに見ると、夫婦のみの世帯(世帯主の平均年齢55.1歳)は67万9756円、夫婦と未婚の子ども1人の世帯(同46.6歳)は72万3828円、夫婦と未婚の子ども2人の世帯(同43.9歳)は76万9263円でした。世帯主の配偶者の収入は、順に18万5755円、18万4710円、19万3791円です。

夫婦共働き世帯の1か月の収入(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)2/2

夫婦共働き世帯の1か月の収入(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)

出所:総務省統計局「家計調査結果」をもとにLIMO編集部作成

世帯の形によって世帯主の平均年齢も違うため、金額の違いには、年齢や働き方、子育ての時期など、いくつもの事情が重なっていると考えられます。共働きの世帯でも、配偶者の働き方は人によってさまざまです。数字は、わが家の収入を考えるときの目安の一つとして見ておくとよいでしょう。

共働きの世帯では、2人の収入があることで、どちらかの収入が減ったときにも家計を支え合いやすいという面があると考えられます。一方で、時間のやりくりが難しくなることもあるでしょう。子どもがいる世帯では、教育費などこれからの支出も見すえて、収入をどう配分するかを考える時期でもあります。