18歳になった弟が、なかなか家を出ていかない――。日本で暮らすアメリカ出身の男性のもとには、母親からそんな悩みの連絡が届いたそうです。
アメリカの“18歳で実家暮らし”事情を語り合うこのTikTok動画は、@mrfuji_from_japanさんが投稿したもので、37万回以上再生されています。
1. 【アメリカの現状】「18歳で実家暮らしは“モテない”」、それでも最近は「お金が無い!」
アメリカ出身の男性は「基本的にアメリカ人は18歳で成人するわけなので成人したら何らかの形で実家から出るっていうのは当たり前だし」と説明。別の男性は「俺、17歳で出たんですよ!」と、大学の寮に住んでいたことを明かします。
ただ、「僕の世代、意外と一人暮らし出来ない人が多いです」「お金が無い!今は!」とも。一人暮らしではなく友達と住むのが楽しい、とも話していました。
別の参加者からは、コロナの後に物価がすごく高くなったことで、「自分の実家に住んでてもしょうがない」という考え方が一般的になってきたという声も上がります。
それでも、最初の男性によると、気にされているのは「親の管理下から離れること」。ルームシェアも全然アリで、「今もお母さんに洗濯物を畳んでもらってる人はモテない」のだそうです。
コメント欄には「日本って大学就職同棲等の理由もなく一人暮らし始める人って少ないよね。家にお金入れて家事手伝ってるなら、20代のうちは全然問題ないと思うけど」という声も寄せられていました。
@mrfuji_from_japanさん、ご協力ありがとうございました!
2. 日本の住まいはどう変わった?共同住宅の割合は過去最高に
総務省の「住宅・土地統計調査」は、1948年(昭和23年)以来5年ごとに実施されており、2023年の調査は16回目です。
2023年の調査によると、住宅全体に占める共同住宅の割合は44.9%で、過去最高となりました。
共同住宅は、1993年から2023年までの30年間で約1.8倍に増えたとされています。
動画では、物価が上がり、一人暮らしが難しくなっているという話も出ていました。日本では、住まいにどのくらいのお金がかかっているのでしょうか。
3. 借家の家賃は1か月5万9656円、2018年と比べて7.1%の増加
総務省の「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果」によると、2023年の借家(専用住宅)の1か月当たり家賃は5万9656円で、2018年と比べて7.1%増加しました。
借家の種類別では、次のとおりです。
3.1 借家(専用住宅)の種類別の1か月当たり家賃(2023年)
- 都市再生機構(UR)・公社の借家:7万1831円(2.8%増)
- 民営借家(非木造):6万8548円(7.0%増)
- 民営借家(木造):5万4409円(4.5%増)
- 給与住宅:3万7993円(11.6%増)
- 公営の借家:2万4961円(7.6%増)
いずれの種類でも、2018年と比べて家賃は増加しています。
日本でも、住まいにかかるお金は少しずつ上がっているようです。
4. 1畳当たりの家賃は3403円、民営借家(非木造)は4151円
同調査では、借家(専用住宅)の1畳当たり家賃は3403円で、「民営借家(非木造)」が4151円と最も高く、次いで「都市再生機構(UR)・公社の借家」が3633円などとなっています。
家賃が上がれば、若い世代が親元を離れて暮らし始めるときの負担も大きくなります。友人とのルームシェアや実家暮らしなど、住まい方の選択肢は、国を問わず暮らしの事情によって変わっていきそうです。
動画で、コロナの後の物価の上昇をきっかけに「自分の実家に住んでてもしょうがない」という考え方が一般的になってきたと語られていたように、住まいのお金は、親元を離れるタイミングにも影響しているのかもしれません。
5. 家賃の統計、よくある疑問
Q. 「住宅・土地統計調査」とは?
A. 総務省が、1948年(昭和23年)以来5年ごとに実施している調査です。2023年(令和5年)10月1日現在で実施され、今回で16回目となりました。住宅数や空き家、住宅の建て方、借家の家賃など、住宅や世帯に関する基本的な項目を集計しています。
Q. 日本の住宅は、どんな建て方が多い?
A. 2023年の住宅・土地統計調査によると、居住世帯のある住宅は、一戸建が2931万9千戸、長屋建が126万5千戸、共同住宅が2496万8千戸でした。2018年と比べ、一戸建は2.0%、共同住宅は6.9%増加し、長屋建は7.6%減少しています。
6. 著者からの一言コメント
参考資料
小野 温子
