待ち合わせの時間を何分過ぎたら「遅刻」だと感じますか?

日本では「5分前行動」が当たり前という声もありますが、イタリアでは1時間までなら許されることもあるのだとか。

30万回以上再生されたこのTikTok動画は、@mrfuji_from_japanさんが投稿したものです。

1. 【世界の時間感覚】日本は「5分前行動」、イタリアは「1時間までだったらオッケー!」

オーストリア出身の女性「もう本当に日本の電車ぐらいにぴったり来るのよ!」1/2

オーストリア出身の女性「もう本当に日本の電車ぐらいにぴったり来るのよ!」

出所:@mrfuji_from_japan

「何分からが遅刻のイメージありますか?」という問いに、参加者からは「日本はあれだよね、基本5分前行動がもう当たり前で」という声が上がります。

オーストリア出身の女性は、オーストリアは「けっこう時間通り来る人が多くて」、自分のお父さんは「もう本当に日本の電車ぐらいにぴったり来るのよ!」。これに対し、インド出身の男性は、大学の友達は1時間遅れても「マジで連絡すらしないんですよ!」と明かします。

イタリア出身の女性「1時間までだったらオッケー!」2/2

イタリア出身の女性「1時間までだったらオッケー!」

出所:@mrfuji_from_japan

イタリア出身の女性は「1時間までだったらオッケー!」。集合時間は「この時間ぴったりに会いましょう」というより、3時と決めたら「その間行ったら大丈夫!」という感覚なのだそうです。

カフェで待ち合わせても、先に着いた人は何か頼んで飲んで待つのだとか。「1時間よ?」という言葉に、周りからは「すごいイタリア!」の声が上がっていました。

コメント欄には「ちょっとでも遅れるなら連絡は欲しいよなぁ、なんかあったか心配になるし」という声も寄せられていました。

@mrfuji_from_japanさん、ご協力ありがとうございました!

2. 日本の電車はどのくらい正確?東海道新幹線の平均遅延時分は

動画では「日本の電車ぐらいにぴったり」というたとえも出てきました。

JR東海によると、東海道新幹線の平均遅延時分は、運行1列車あたり1.4分です(2024年度実績、自然災害等による遅延も含む)。

1日あたりの列車本数は383本(2024年度実績、臨時列車も含む)とされています。

「日本の電車ぐらいにぴったり」というたとえが出るほど、日本の時間の正確さは海外の人にも知られているようです。日本を訪れた人は、移動にどのくらいお金を使っているのでしょうか。

3. 訪日客の交通費は9434億円、一般客1人当たりは2万2933円

観光庁の「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」によると、2025年に訪日客(一般客)が日本で使った交通費は9434億円で、旅行消費額全体の10.0%を占めました。

一般客1人当たりの交通費は2万2933円です。国籍・地域別では、イタリアが5万4239円、米国が4万216円、インドが3万1161円、中国が1万9382円でした。

鉄道やバスなどの公共交通は、日本を旅する人の移動を日々支えています。

時間どおりに動く交通機関は、訪日客の旅にとっても頼れる存在になっているようです。

4. 公共交通は「便利」が8割以上、一方で「交通機関の利用」に困った人も

観光庁の「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」(令和7年度)によると、「公共交通の利用」に関して、8割以上の訪日外国人旅行者がいずれかの都市で「便利」だと回答しています。

ただし、旅行中に困ったこととして「交通機関の利用」を挙げた人も11.3%いました。困った場所としては、都市部では「新幹線以外の鉄道」、地方部では「バス」の割合が高いとしています。

毎日の通勤や通学で私たちが使う電車やバスは、訪日客にとっても旅の足です。乗り方や案内のわかりやすさが高まれば、地域を訪れる人の移動も、よりスムーズになりそうです。

動画のオーストリア出身の女性が、時間どおりに来るお父さんを「日本の電車ぐらいに」とたとえたように、日本の鉄道の正確さは、海外の人の“時間感覚”を語るものさしにもなっているようです。

5. 訪日客の交通費、よくある疑問

Q. 観光庁の調査でいう「一般客」とは?

A. 観光庁の「インバウンド消費動向調査」では、訪日外国人のうちクルーズ客を除いた旅行者を「一般客」としています。旅行消費額は日本滞在中の支出に、パッケージツアー参加費のうち国内収入分を推計して加えたもので、日本の航空会社などに支払われる国際旅客運賃は含まれません。

Q. 訪日客が旅行中に困ったことの上位は?

A. 観光庁の令和7年度の受入環境整備に関するアンケートでは、「ごみ箱の少なさ」17.2%、「施設等のスタッフとのコミュニケーション」15.4%、「観光地や地域の混雑」12.9%、「交通機関の利用」11.3%、「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」10.9%などが上位でした。

6. 著者からの一言コメント

小野 温子
同じ「遅刻」という言葉でも、国によって許される時間がこれほど違うのかと驚かされる動画でした。インド出身の男性やイタリア出身の女性の話に笑いながらも、遅れるときは連絡するという考え方には、多くの人がうなずくのではないでしょうか。日本の電車の正確さが、海外の人の会話の“ものさし”になっているのも印象的でした。

参考資料

小野 温子