犬や猫などのペットと暮らしている家庭では、フード代や動物病院代が毎月の家計のなかで気になる支出ではないでしょうか。

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2025年」によると、二人以上の世帯のペットフードへの支出は1世帯当たり年1万1170円、動物病院代は年1万42円でした。ペット用品とペット関連のサービスを合わせた4品目の合計は、年3万2164円になります(LIMO編集部計算)。

この記事では、ペット関連の4品目の内訳と、2026年10月9日に公表された家計調査の2026年8月分、および消費者物価指数における2026年8月分のペットフードの価格動向を確認します。

1. 家計調査2025年、ペットフード年1万1170円と動物病院代年1万42円で2万円超

家計調査の品目分類では、ペットに関わる支出は「ペットフード」「ペット・他のペット用品」「動物病院代」「他のペット関連サービス」の4つの品目に分かれています。金額は、ペットを飼っていない世帯も含めた1世帯当たりの平均です。

1.1 4品目の合計は年3万2164円で、ペットフードが約34.7%を占める

2025年の二人以上の世帯では、ペットフードが年1万1170円で最も多く、動物病院代の年1万42円が続きます。ペット・他のペット用品は年6231円、他のペット関連サービスは年4721円でした。

ペット関連の4品目では、ペットフードの年1万1170円が最も多く、動物病院代の年1万42円が続きます1/3

総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年」の二人以上の世帯のペット関連の4品目への年間支出を示した横棒グラフ。ペットフード1万1170円、動物病院代1万42円、ペット・他のペット用品6231円、他のペット関連サービス4721円。4品目の合計は年3万2164円(LIMO編集部計算)。ペットを飼っていない世帯も含めた1世帯当たりの平均

出所:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年 二人以上の世帯 第4-1表」をもとにLIMO編集部作成

4品目の合計に占める割合は、ペットフードが約34.7%、動物病院代が約31.2%で、この2つで6割を超えます(LIMO編集部計算)。

1.2 実際にペットと暮らす世帯の支出は、この平均より多くなる

家計調査の品目別の金額は、その品目を買わなかった世帯も含めて平均しています。ペットを飼っていない世帯は0円として計算に入るため、実際にペットと暮らしている世帯の支出は、この金額より多くなると考えられます。

2. 家計調査2026年8月、動物病院代は月1042円で前年同月より313円多い

2026年10月9日に公表された家計調査(二人以上の世帯)では、2026年8月のペット関連の4品目の合計は1世帯当たり2880円でした。2025年8月の2840円より40円多くなっています(LIMO編集部計算)。

2.1 ペットフードは月938円で、前年同月とほぼ同じ

品目別に2025年8月と比べると、増えたのは動物病院代で、729円から1042円に313円多くなりました。ペットフードは939円から938円で、ほぼ同じです(LIMO編集部計算)。

一方で、他のペット関連サービスは542円から335円に207円、ペット・他のペット用品は630円から565円に65円少なくなっています。動物病院代は通院や手術の有無で月ごとの差が出やすい品目なので、1か月の動きは目安として見ておくのがよさそうです。

3. 消費者物価指数2026年8月、ドッグフードは前年同月比7.9%上昇、キャットフードは3.8%下落

総務省統計局の消費者物価指数(2025年=100)は、品目ごとの値段の動きを指数にしたものです。2026年9月18日に公表された2026年8月の全国の指数では、ペットフードの2品目で動きが分かれました。

ドッグフードの指数は8月に111.4へ上がり、キャットフードは前年同月を下回りました2/3

総務省統計局「2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年8月分」のペット関連品目の指数を示した表。ドッグフードは2026年7月100.6、8月111.4で前年同月比7.9%上昇。キャットフードは7月103.0、8月102.2で前年同月比3.8%下落。ペットトイレ用品は7月105.8、8月105.4で前年同月比7.2%上昇

出所:総務省統計局「2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年8月分」第4-1表をもとにLIMO編集部作成

3.1 ドッグフードの指数は7月の100.6から8月に111.4へ上がった

ペットフード(ドッグフード)の指数は、2026年7月の100.6から8月は111.4になり、前月より約10.7%上がりました(LIMO編集部計算)。前年同月比では7.9%の上昇です。ドッグフードの前年同月比は2026年5月から7月までマイナスが続いていましたが、8月にプラスに戻りました。

3.2 キャットフードは2025年4月に前年同月比33.1%上昇、2026年4月からは前年を下回る

ペットフード(キャットフード)の指数は、2026年8月が102.2で、前年同月比3.8%の下落でした。キャットフードは2025年4月に前年同月比33.1%上がり、その後も2026年3月まで前年同月比20%を超える上昇が続いていました。2026年4月からは前年同月を下回っています。

ペットトイレ用品は2026年8月が105.4で、前年同月比7.2%の上昇でした。

二人以上の世帯のペット関連の4品目は、2025年に年3万2164円で、ペットフードの年1万1170円と動物病院代の年1万42円が中心です。2026年8月の消費者物価指数では、ドッグフードが前年同月比7.9%上がった一方、キャットフードは3.8%下がりました。

ご家庭でのペット関連の支出についても、1年分のレシートやカードの明細からフード、用品、動物病院、トリミングなどを拾い出して合計することで、統計の数字と比較しやすくなります。

ここからは、世帯主の年齢と地方によるペット関連の支出の違いと、ペットフード・動物病院代の1回あたりの金額を見ていきます。