動画や音楽の配信サービス、スマートフォンのアプリなど、毎月少しずつ支払うものが増えたと感じている家庭もあるのではないでしょうか。
総務省統計局の「家計消費状況調査」によると、二人以上の世帯がインターネットで注文した電子書籍や「ダウンロード版の音楽・映像、アプリなど」への支出は、2025年の平均で1世帯当たり月564円でした。
この記事では、デジタルコンテンツへの支出の推移と、支出があった世帯の金額、2026年8月の消費者物価指数の動きを確認します。
1. 家計消費状況調査2025年、デジタルコンテンツへの支出は二人以上の世帯で月564円
家計消費状況調査は、インターネットを利用した購入や電子マネーの利用状況などを毎月調べている総務省統計局の統計です。2026年7月7日に、2025年の結果をまとめた「家計消費状況調査年報 令和7年」が掲載されました。
調査では、インターネットで注文した支出を22の品目に分けています。そのうち「電子書籍」と「ダウンロード版の音楽・映像、アプリなど」の2つを合わせたものが「デジタルコンテンツ」です。
1.1 電子書籍は月253円、ダウンロード版の音楽・映像、アプリなどは月312円
2025年の二人以上の世帯の1世帯当たりの支出は、電子書籍が月253円、ダウンロード版の音楽・映像、アプリなどが月312円でした。合計は月564円で、内訳の合計とは端数処理のため一致しません。
ダウンロード版の音楽・映像、アプリなどは、2023年の月234円から2025年は月312円になりました1/2
出所:総務省統計局「家計消費状況調査年報 令和7年 時系列表 インターネットを利用した1世帯当たり1か月間の支出(二人以上の世帯)」をもとにLIMO編集部作成
1.2 デジタルコンテンツへの支出は、2023年の月444円から2年で120円増えた
デジタルコンテンツへの支出は、2023年が月444円、2024年が月525円、2025年が月564円でした。2023年と比べると2025年は月120円、率にして約27.0%多くなっています(LIMO編集部計算)。
伸びが大きいのはダウンロード版の音楽・映像、アプリなどで、2023年の月234円から78円増えました。電子書籍は2024年の月256円から、2025年は月253円とほぼ横ばいです(同)。
2. 支出があった世帯に限ると、ダウンロード版の音楽・映像、アプリなどは月4401円
上の金額は、デジタルコンテンツにお金を使わなかった世帯も含めた平均です。家計消費状況調査は、1か月間に支出があった世帯の割合と、その世帯の支出金額も公表しています。
2.1 1か月間に支出があった世帯は、二人以上の世帯の約7.1%
2025年の平均で、ダウンロード版の音楽・映像、アプリなどに1か月間で支出があった世帯は、二人以上の世帯の7.09%でした。支出があった世帯の1か月間の支出は、平均4401円です。
電子書籍は、支出があった世帯が5.08%で、その世帯の支出は月4966円でした。デジタルコンテンツ全体では、支出があった世帯が10.48%、その世帯の支出は月5382円です。
3. 消費者物価指数のウェブコンテンツ利用料、2026年8月は前年同月比2.3%上昇
総務省統計局が2026年9月18日に公表した消費者物価指数(2025年基準)では、2026年8月の「ウェブコンテンツ利用料」の指数は102.3で、前年同月より2.3%上がりました。
3.1 小売物価統計調査では、音楽配信サービスの1か月の料金を調べている
消費者物価指数の価格は、小売物価統計調査などで集めています。同調査の「調査品目及び基本銘柄」では、ウェブコンテンツ利用料の銘柄は「音楽配信サービス料,ストリーミング」で、単位は1か月とされています。
3.2 2026年8月は前月から1.8%上昇した
ウェブコンテンツ利用料の指数は、2026年7月の100.5から8月は102.3になり、前月比で1.8%上がりました。映画観覧料や宿泊料なども含む「教養娯楽サービス」全体の前年同月比は1.1%の上昇です。
二人以上の世帯のデジタルコンテンツへの支出は、2025年に月564円で、2023年から2年で月120円増えました。支出があった世帯に限ると、ダウンロード版の音楽・映像、アプリなどは月4401円です。
毎月の支払いは、クレジットカードの利用明細で配信サービスやアプリの引き落としを拾い出し、合計すると家計の中での大きさがつかめます。
ここからは、世帯主の年齢によるデジタルコンテンツへの支出の違いと、毎月の支払いを年額で見直すときの計算例を見ていきます。