3. 2025年の食料は月8万9754円で前年より4714円多い、増えた額が大きいのは穀類と外食
2025年の二人以上の世帯の食料を、家計調査の中分類ごとに2024年と比べました。12の中分類すべてで、2024年より金額が増えています。
3.1 穀類は1296円、外食は726円、調理食品は582円増えた
1か月平均で増えた額が最も大きいのは、米やパン・麺類を含む穀類の1296円でした。外食が726円、弁当や総菜などの調理食品が582円で続きます(LIMO編集部計算)。
この3つを合わせると2604円で、食料の増加分4714円の半分あまりにあたります。
3.2 菓子類は月8001円で507円増、野菜・海藻は381円増
菓子類は2024年の月7494円から8001円に、野菜・海藻は9225円から9606円に増えました。乳卵類は277円、飲料は262円、肉類は250円の増加です。
増えた額が小さかったのは、酒類の37円と魚介類の88円でした。
- 穀類:8521円(1296円増)
- 外食:1万4446円(726円増)
- 調理食品:1万3238円(582円増)
- 菓子類:8001円(507円増)
- 野菜・海藻:9606円(381円増)
- 乳卵類:4588円(277円増)
- 飲料:5736円(262円増)
- 肉類:8384円(250円増)
- 果物:3381円(190円増)
- 油脂・調味料:4145円(118円増)
- 魚介類:6081円(88円増)
- 酒類:3626円(37円増)
4. エンゲル係数の1ポイントを食費の金額に直すと
エンゲル係数は割合なので、何円の差なのかが見えにくい数字です。生活費の金額を当てはめて、1ポイントがいくらにあたるかを計算します。
4.1 生活費が月31万4001円の世帯なら、1ポイントは月約3140円
2025年の二人以上の世帯の消費支出は月31万4001円でした。この1%は約3140円で、エンゲル係数が1ポイント上がるのは、生活費が同じなら食費が月約3140円増えることにあたります(LIMO編集部計算)。
2025年の28.6%と2000年の23.3%の差5.3ポイントは、同じ生活費で考えると月約1万6642円の差です(LIMO編集部計算)。
4.2 エンゲル係数は、生活費全体が減っても上がる
2026年8月のように、食料が増えて生活費全体が減ると、エンゲル係数は大きく上がります。食費だけを見ると変わらない月でも、ほかの支出を減らせばエンゲル係数は上がります。
エンゲル係数の上下だけで家計の良し悪しを決めず、食料と生活費の両方の金額を並べて見ることが大切です。
5. 食費を見直すときは、食料の中分類ごとに前年と並べる
食費の増え方は、費目によって大きく違いました。家計簿の食費を1つの欄にまとめていると、どこが増えたのかが分かりません。
家計調査の中分類に合わせて、主食、肉・魚、野菜・果物、菓子・飲料、外食のように5つほどに分けて記録すると、前年の同じ月と比べやすくなります。増え方が大きい費目から、買う量や買う店を見直していきましょう。
6. まとめ
二人以上の世帯のエンゲル係数は、2025年に28.6%と2000年以降で最も高くなり、2026年8月は31.2%でした。2026年は1月から8月まで、どの月も前年同月を上回っています。
2025年の食糧は月8万で、前年より4714円増えました。増えた額が大きいのは穀類(1296円)、外食(726円)、調理食品(582円)で、この3つで増加分の半分あまりを占めています。
ただし、エンゲル係数は生活費全体が減っても上がります。1ポイントは月約3140円にあたるので、割合だけでなく食費と生活費の金額も並べて見ることが大切です。
1か月の食費を生活費の合計で割って自分の家計のエンゲル係数を出し、増えた費目を5つほどに分けて確かめてみましょう。
参考資料
鶴田 綾