スーパーのレシートを見て、同じ買い物でも合計が前より高くなったと感じる人は多いのではないでしょうか。

総務省統計局の家計調査によると、二人以上の世帯の消費支出に占める食料の割合(エンゲル係数)は、2025年に28.6%となりました。2026年8月は31.2%で、前年同月の30.1%を上回っています。

この記事では、エンゲル係数がこの十数年でどう動いてきたかと、2026年に入ってからの月ごとの数字を確認します。

1. 家計調査2025年、二人以上の世帯のエンゲル係数は28.6%で2000年以降で最も高い

エンゲル係数は、生活費(消費支出)のうち食料にいくら使ったかの割合です。家計調査の食料には、家で食べる食材や総菜のほか、外食も含まれます。

2025年の二人以上の世帯の消費支出は1か月平均31万4001円、食料は8万9754円でした。

二人以上の世帯のエンゲル係数は2016年に25%台に上がり、2025年は28.6%でした1/2

総務省統計局の家計調査をもとに、二人以上の世帯のエンゲル係数を2013年から2025年まで並べた棒グラフ。2013年23.6%、2014年24.0%、2015年25.0%、2016年25.8%、2017年25.7%、2018年25.7%、2019年25.7%、2020年27.5%、2021年27.2%、2022年26.6%、2023年27.8%、2024年28.3%、2025年28.6%

出所:総務省統計局「家計調査 長期時系列表 用途分類(二人以上の世帯)」をもとにLIMO編集部作成

1.1 2000年の23.3%から5.3ポイント上がった

長期時系列表で2000年以降の年平均をさかのぼると、エンゲル係数は2014年まで22.9%から24.0%の間で推移していました。2025年の28.6%は、2000年の23.3%より5.3ポイント高く、2000年以降で最も高い水準です。

1.2 2020年に27.5%へ上がり、2022年に26.6%まで下がった

エンゲル係数は2020年に27.5%へ上がりました。2022年は26.6%まで下がったものの、2023年から3年続けて上昇しています。

2. 2026年8月のエンゲル係数は31.2%、1月から8月まで毎月前年同月を上回った

家計調査の月ごとの結果でも、2026年のエンゲル係数は1月から8月まで前年の同じ月より高くなっています。

2026年1月から8月のエンゲル係数は、どの月も2025年の同じ月より高くなっています2/2

総務省統計局の家計調査をもとに、二人以上の世帯のエンゲル係数を2025年と2026年の1月から8月まで月別に並べた棒グラフ。2025年は1月27.3%、2月27.9%、3月26.9%、4月26.4%、5月28.3%、6月29.1%、7月29.0%、8月30.1%。2026年は1月28.3%、2月29.0%、3月27.5%、4月26.8%、5月29.5%、6月29.8%、7月30.1%、8月31.2%

出所:総務省統計局「家計調査 長期時系列表 用途分類(二人以上の世帯)」をもとにLIMO編集部作成

【2026年】

  • 1月:28.3%
  • 2月:29.0%
  • 3月:27.5%
  • 4月:26.8%
  • 5月:29.5%
  • 6月:29.8%
  • 7月:30.1%
  • 8月:31.2%

2.1 2026年8月の食料は9万7037円で、前年同月より2521円多い

2026年8月の二人以上の世帯の食料は9万7037円で、2025年8月の9万4516円より2521円多くなりました。一方で消費支出は31万975円と、前年同月の31万3977円より3002円少なくなっています(LIMO編集部計算)。

食料が増え、生活費全体は減ったため、エンゲル係数は1.1ポイント上がりました。

2.2 エンゲル係数が30%を超えた月は、2026年に2回

2026年は7月が30.1%、8月が31.2%と、2か月続けて30%を超えました。2025年に30%を超えたのは8月と12月です。

二人以上の世帯のエンゲル係数は2025年の年平均で28.6%と2000年以降で最も高く、2026年8月は31.2%でした。生活費のうち食料の占める割合は、前の年より高い状態にあります。

自分の家計のエンゲル係数は、1か月の食費を生活費の合計で割ると出せます。家計簿やレシートで1か月分を集計し、28.6%と比べてみると、食費の比重が平均と比べてどうかが分かります。

ここからは、食料の中で前の年より増えた費目と、エンゲル係数の1ポイントが金額にするといくらになるかを見ていきます。