4. 灯油代が最も多いのは青森市の年9万6780円、札幌市は年8万6812円

家計調査は、都道府県庁所在市と政令指定都市ごとの結果も公表しています。灯油への支出は、北日本と日本海側の都市で多くなっています。

灯油への年間支出は青森市が9万6780円で最も多く、全国平均の約6.1倍です2/2

総務省統計局の家計調査2025年をもとに、二人以上の世帯の灯油への年間支出を都道府県庁所在市別に並べた横棒グラフ。青森市9万6780円、札幌市8万6812円、秋田市5万9044円、盛岡市4万5857円、長野市3万7392円、富山市3万2759円、山形市3万1197円、福島市2万8192円、新潟市2万6523円、福井市2万329円、全国平均1万5924円、東京都区部2521円

出所:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年 二人以上の世帯 第4-1表」をもとにLIMO編集部作成

  • 青森市:9万6780円
  • 札幌市:8万6812円
  • 秋田市:5万9044円
  • 盛岡市:4万5857円
  • 長野市:3万7392円
  • 富山市:3万2759円
  • 山形市:3万1197円
  • 福島市:2万8192円
  • 新潟市:2万6523円
  • 福井市:2万329円
  • 全国平均:1万5924円
  • 東京都区部:2521円

4.1 青森市の購入数量は年約805リットル、18リットル缶で約45缶分

青森市の二人以上の世帯は、2025年に灯油を1世帯当たり804.504リットル買っていました。札幌市は708.347リットル、秋田市は501.758リットルです。

東京都区部は19.906リットルで、灯油代は年2521円にとどまります。

4.2 地方別では北海道地方が年9万4430円、近畿地方は年6184円

10の地方で比べると、北海道地方が年9万4430円で最も多く、東北地方が年4万9503円、北陸地方が年3万6145円と続きます。

都市の規模別では、大都市が年9207円、小都市B・町村が年3万713円でした。小都市B・町村は大都市の約3.3倍です(LIMO編集部計算)。

5. 灯油の値上がり分を年間の灯油代に置き換える計算例

店頭価格の値上がりが自分の家計にどれくらい影響するかは、1年に買う缶の数を掛けると見当がつきます。ここでは家計調査の購入数量を18リットル缶に直して計算します。

5.1 全国平均の約7.4缶なら、1缶340円の差で年約2502円

全国平均の年132.444リットルは、18リットル缶で約7.4缶分です。1缶あたり340円高くなると、年に約2502円多くかかる計算です(LIMO編集部計算)。

5.2 青森市の約45缶なら、同じ差で年約1万5196円

青森市の年804.504リットルは、18リットル缶で約44.7缶分です。同じく1缶340円の差を掛けると、年に約1万5196円の差になります(LIMO編集部計算)。

灯油を多く使う地域ほど、1缶あたりの数十円・数百円の差が年間では大きな金額になります。

6. 灯油代を抑えるために、買った日と量・価格を記録しておく

灯油は少量ずつ何度も買うため、ひと冬でいくら使ったかが分かりにくい支出です。レシートや配達の伝票を残し、買った日・リットル数・金額を書き出しておくと、翌年の見通しが立てやすくなります。

6.1 店頭価格と配達価格の差を確かめる

2026年10月13日時点では、全国平均で配達価格が店頭価格より186円高くなっていました。運ぶ手間と価格の差を比べて、買い方を選ぶ方法があります。

6.2 ストーブの設定温度と使う時間を見直す

灯油の使用量は、暖房器具の設定温度と使う時間で変わります。前年の同じ月に買った量と並べると、使い方の変化が数字で確かめられます。

7. まとめ

総務省統計局の家計調査によると、2025年の二人以上の世帯の灯油代は年1万5924円で、その約7割が1月から3月と12月に払われていました。青森市は年9万6780円、札幌市では年8万6812円と、全国平均の5倍以上です。

灯油の店頭価格は2026年10月13日時点で18リットル2563円と、前年の同じ時期より340円高くなっています。1年に買う缶の数にこの値上がり分を掛けると、全国平均の約7.4缶で年約2502円、青森市の約45缶で年約1万5196円の差になります。
灯油を買った日・リットル数・金額を書き出しておくと、ひと冬の灯油代がつかみやすくなります。店頭価格と配達価格の差も比べながら、冬の灯油代を早めに見積もっておきましょう。

参考資料

鶴田 綾