朝晩の冷え込みが強まり、ストーブやファンヒーターの灯油を買い足す季節になりました。

総務省統計局の家計調査によると、2025年の二人以上の世帯の灯油への支出は1世帯当たり年1万5924円でした。資源エネルギー庁の石油製品価格調査では、2026年10月13日時点の灯油の店頭価格が全国平均で18リットル2563円となっています。

この記事では、灯油代がかさむ月と、いまの店頭価格が前年の同じ時期からどれだけ動いたかを、2つの一次統計で確認します。

1. 家計調査2025年、二人以上の世帯の灯油代は年1万5924円で購入数量は約132リットル

家計調査は、全国の世帯が家計簿に付けた支出を集計した統計です。灯油は「光熱・水道」の中の「他の光熱」に含まれる品目として、支出金額と購入数量が公表されています。

1.1 1リットルあたりの平均価格は120.23円

2025年の二人以上の世帯の灯油の購入数量は、1世帯当たり年132.444リットルでした。支出金額を購入数量で割った1リットルあたりの平均価格は120.23円です。

18リットル入りのポリタンクに直すと、年に約7.4缶分を買った計算になります(LIMO編集部計算)。

1.2 灯油代は世帯全体の平均で、灯油を使わない世帯も含む

家計調査の1世帯当たりの金額は、灯油を買わなかった世帯も含めた平均です。エアコンや電気ストーブだけで暖房をしている世帯が多い地域では、平均が低く出ます。

住む地域や暖房器具によって、自分の家の灯油代は全国平均と大きく離れることがあります。

2. 灯油代は1月から3月と12月に集中、4か月で年間の約7割

家計調査の月別の結果を見ると、灯油への支出は冬の4か月に偏っています。

二人以上の世帯の灯油への支出は2月の3281円が最も多く、8月は144円でした1/2

総務省統計局の家計調査をもとに、2025年の二人以上の世帯の灯油への支出を月別に並べた棒グラフ。1月2913円、2月3281円、3月2397円、4月1270円、5月640円、6月397円、7月238円、8月144円、9月172円、10月661円、11月1330円、12月2480円

出所:総務省統計局「家計調査(家計収支編)長期時系列表 品目分類(全品目)」をもとにLIMO編集部作成

2.1 1月から3月と12月の合計は1万1071円

2025年の1月は2913円、2月は3281円、3月は2397円、12月は2480円でした。この4か月を合わせると1万1071円で、年間の約7割にあたります(LIMO編集部計算)。

11月の1330円も、10月の661円の約2倍に増えています。灯油代は11月から増え始め、12月にさらに増えています。

3. 灯油の店頭価格、2026年10月13日時点で18リットル2563円

資源エネルギー庁は、全国の給油所で灯油の価格を毎週調べています。2026年10月13日時点の店頭価格(現金・18リットル当たり)は全国平均で2563円で、前週から10円上がりました。

3.1 前年の同じ時期の2223円より340円高い

2025年10月14日時点の店頭価格は2223円でした。1年で340円、率にして約15.3%上がっています(LIMO編集部計算)。

配達価格は2026年10月13日時点で2749円で、2025年10月14日時点の2398円より351円高くなっています。

3.2 灯油にもガソリンと同額の補助が出ている

国は2026年3月19日から、燃料油の価格を抑える緊急的激変緩和措置を行っています。灯油・軽油・重油には、ガソリンと同額の補助が出ます。

2026年10月15日以降の支給単価は、灯油で1リットルあたり43.0円と発表されました。支給単価は時期によって変わります。

灯油の店頭価格は2026年10月13日時点で18リットル2563円と、前年の同じ時期より340円高い水準です。家計調査では、灯油代の約7割が1月から3月と12月に払われています。

近くの給油所やホームセンターで、18リットルあたりの店頭価格と配達価格を見比べておくと、冬の灯油代を見積もりやすくなります。

ここからは、灯油代が多い都道府県庁所在市と、1缶あたりの値上がりが年間の灯油代にどう表れるかを計算例で見ていきます。