海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がTikTokで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、タイを中心に活動する動物保護団体「Happy Doggo」のナイルさんのTikTokアカウント@happydoggoniallの投稿。

繁殖犬として利用され続け、病気が見つかると飼育放棄された犬が保護され、緊急手術を乗り越えて回復に向かう姿を動画で紹介してくださっています。

執筆時点で1万7000回再生、約1700件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【大きな腫瘍ができていた犬】命を救うため緊急手術へ

繁殖に使われていた頃と、保護されて腫瘍が破裂した後のニーナ1/5

繁殖に使われていた頃と、保護されて腫瘍が破裂した後のニーナ

出所:@happydoggoniall

海外のSNSで、繁殖のため利用され続けてきた犬「ニーナ」の救出劇が話題を呼んでいます。

ニーナの腹部には、人間のこぶしほどもある大きな腫瘍ができており、外見からもはっきりと分かる状態でした。

病気が判明すると飼育放棄されてしまい、レスキューが救出に向かいます。

ニーナはレスキューが近づくと嫌がる素振りを見せるなど、人に対して不信感を抱いているようでした。

体もひどく衰弱しており、深刻な体調不良がうかがえます。

レスキューはニーナをケージに入れてシェルターに運び、すぐに獣医師の診察を受けさせます。

ニーナはすぐにも手術が必要な状態でしたが、血液検査の数値が非常に低く、手術には命の危険が伴うため、すぐに踏み切ることができませんでした。

ところが、腹部の腫瘍が破裂してしまい、命を救うため、緊急手術を行うことになったのです。

2. 【手術を乗り越えた犬】回復して、笑顔を見せるようになったニーナ

緊急手術の様子と、回復して笑顔を見せるニーナ2/5

緊急手術の様子と、回復して笑顔を見せるニーナ

出所:@happydoggoniall

ニーナの手術は無事に成功しました。

まだ深刻な体調不良は続いていますが、ひとまず命の危機を乗り越えることができたのです。

レスキューが優しく頭をなでると、その手を受け入れるニーナ。

レスキューを見つめる表情には、穏やかな笑顔が浮かんでいるように見えます。

ネット上では保護前のニーナの境遇に胸を痛める声が集まり、これからの幸せを祈る声が数多く寄せられました。

体の傷だけでなく、心の傷も少しずつ癒え、安心できる場所で穏やかに暮らしていけることを願うばかりです。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

八木 七音
繁殖のために利用され続け、病気が判明すると飼育放棄されてしまったニーナ。命を授かるために利用しておきながら、助けが必要になった途端に見放す行為には、憤りを感じずにはいられません。腹部の腫瘍を抱えるように歩き、衰弱した様子を見ると胸が痛みました。腫瘍が破裂してしまったことからも、長い間、ニーナが苦しい状態のまま過ごしていたことが想像されます。

それでもレスキューに保護され、危険な緊急手術を乗り越えられたことに、心からほっとしました。まだ深刻な体調不良が続いているとのことですが、優しく頭をなでる手を受け入れ、穏やかな表情を見せる姿を見ると、これから少しずつ安心できる時間が増えていくことを願わずにはいられません。

これまで十分な愛情を受けられなかったかもしれないニーナが、これからは痛みや不安から解放され、安心できる人たちに囲まれて穏やかな日々を送れることを願っています。

そして、犬たちが年齢や病気を理由に見放されることなく、最後まで大切にされる社会であってほしいと思います。

4. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。

ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。

同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。

ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。

5. 今読まれている【八木 七音のおすすめ記事】3選

5.1 母犬&生まれて間もない衰弱した8匹の子犬を救出…その後に待っていた「9匹一緒の幸せ」

            母犬&生まれて間もない衰弱した8匹の子犬を救出…その後に待っていた「9匹一緒の幸せ」    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@happydoggoniallさんがTikTokに投稿した、衰弱した状態で発見された生まれて間もない8匹の子犬と母犬の回復と感動の出会いをご紹介します。犬の親子の絆や保護活動の現実に加え、お迎え前に知っておきたい犬・猫の平均入手価格についても徹底解説。動物保護やペットの飼育に関心がある方必読の記事です。

5.2 民家の床下から救出された犬 保護をきっかけに出会った家族と幸せな日々を送る姿にほっこり

            民家の床下から救出された犬 保護をきっかけに出会った家族と幸せな日々を送る姿にほっこり    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@hopeforpawsさんがYouTubeに投稿した、民家の床下にある狭い空間から救出したドゥルセ・デ・レチェの回復と感動の出会いをご紹介します。犬の聴覚や保護活動の現実に加え、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても徹底解説。動物保護やペットの飼育に関心がある方必読の記事です。

5.3 野犬の群れに襲われた犬 治療を受けて元気を取り戻し、新しい家族のもとへ

            野犬の群れに襲われた犬 治療を受けて元気を取り戻し、新しい家族のもとへ    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は@happydoggoniallさんがTikTokに投稿した、野犬の群れに襲われて腹部をケガした犬の回復と新しい家での暮らしをご紹介します。元気を取り戻した犬の変化や保護活動の現実に加え、お迎え前に知っておきたい犬・猫のおやつ代は月平均いくらかについても徹底解説。動物保護やペット飼育に関心がある方必読の記事です。

参考資料

八木 七音