1. 日経平均は7営業日ぶりに反発
2026年10月16日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比898円34銭高の6万5324円29銭でした。7営業日ぶりの反発です。
前日まで6日続落のきっかけになったのが、米新興クラウドサービスのコアウィーブの社債価格急落です。同社はAI半導体を搭載したデータセンターをAIの開発企業やクラウドサービス提供会社などに貸し出す「ネオクラウド」の先駆けです。ビジネスの拡大のためにはデータセンター整備が不可欠になりますが、その資金調達の金利が上昇しコストが膨らんでいることが報道され警戒感が広がりました。コアウィーブ株は一時、15%安をつける場面もありました。米株式市場でハイテク株売りが加速し、ナスダック総合株価指数は14日に前日比下落率が一時2%を超え、およそ1カ月ぶりの安値圏となりました。
日経平均も15日には6万4425円と1カ月ぶりの安値を付けました。1日で終値が3300円以上下落。過去3番目の下げ幅でした。ただ、16日には押し目買いも入り、アドバンテスト、キオクシア、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどAI・半導体関連銘柄が買い戻されました。
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比175ドル28セント安の5万2002ドル41セントでした。コアウィーブはダウ平均の構成銘柄ではありませんが、同日11.9%安となっています。ダウ平均の構成銘柄ではアルファベット、セールスフォース、シスコシステムズ、マイクロソフトなどが売られました。日本株も週初からAI・半導体関連銘柄が軟調になる可能性があります。
気になるのは、ここにきて中東情勢で再度不透明感が増していることです。軍事衝突が続いており、エネルギーの供給不安から原油高となっています。16日のニューヨーク市場ではWTIが1バレル101ドル台の大台に乗せ、一時はおよそ1カ月ぶりの高値をつけました。
21日は米テスラ、メタが決算を発表します。日本では22日にディスコが決算を発表します。好決算の場合、「コアウィーブショック」のリスクを後退させる材料になることが期待されます。
日経平均株価推移1/2
出所:LIMO編集部作成