2. 著者からの一言コメント

松村 ダニエル
休日にソファでくつろいでいると、リモコンや飲み物を取りに立ち上がるたび、せっかくのリラックスが途切れてしまう。私もそんな小さな不便を、なんとなくそのままにしてきました。

今回の作例で面白いと感じたのは、木製トレーに「天板」と「お盆」の二つの役割を持たせている点です。普段はサイドテーブルの天板として使い、キッチンから料理を運ぶときは取り外してそのまま配膳に使える。置く・しまう・運ぶがひとつの家具で完結するのは、ソファまわりで過ごす時間が長い方にとって心強いはずです。工程では、結束バンドの余った部分をハサミと爪切りで切りそろえる小技が気に入りました。身近な爪切りを使うだけで切り口がすっきり整い、仕上がりの印象がぐっと良くなります。

注意したいのは、トレーは最上段に載せているだけという点です。キャスターで移動させるときは、トレーの上の飲み物などをいったん下ろしておくと安心です。手を伸ばせば欲しい物に届く距離感が、休日の過ごし方を少し変えてくれる。そんな手軽で実用的なDIYです。(ライター 松村ダニエル)

3. DIYが、家の「資産価値」を守る場合も

国土交通省「令和5年世帯土地統計 結果の概要」によると、世帯が所有する全国の土地資産総額は「約644兆7000億円」にのぼり、その「約65%(約421兆3000億円)」を現住居の敷地が占めています。

日々の手入れやDIYで住まいを快適に保つことは、建物の劣化を防ぎ、家計の土台となる資産価値を守ることにもつながります。

ここで、投資の視点から二つ補足します。一つは、建物は時間とともに価値が下がる"減価する資産"だという点です。だからこそ、記事がいうDIYや日々のメンテナンスは、単なる節約ではなく『価値の目減りを抑える』行為――いわば資産を守るための小さな利回りを生む投資だと捉えられます。もう一つは、その資産価値が立地に大きく左右されることです。1世帯当たりの土地資産額は、全国平均2347万円に対し東京都は5884万円と、約2.5倍。同じ「持ち家」でも、資産としての性格は地域でまるで違います。

家の「資産価値」はDIYで守れる?日本の土地資産額644兆円のリアルと年収別の所有実態
家の「資産価値」はDIYで守れる?日本の土地資産額644兆円のリアルと年収別の所有実態

また、これからDIYに挑戦したいという方は、工具や木材の選び方から解説した「DIYの始め方完全ガイド|棚・テーブル・壁づくりまで初心者向けに解説」も参考にしてみてください。

※当記事は、話題となった情報をお伝えすることを目的としています。DIYを行う際は安全対策を徹底し、専門知識を持つ人がいない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

※本サイトは当記事内で扱う投稿において、DIYによる事故や損害について明示的または暗示的に保証いたしません。

参考資料

松村 ダニエル