11月は、ひとり親家庭などに支給される児童扶養手当の支払月です。手当は1月・3月・5月・7月・9月・11月の年6回、それぞれの支払月の前月までの2か月分が支払われるため、11月に届くのは9月分と10月分です。受け取れるのは、18歳になったあと最初の3月31日を迎えるまでの子ども(一定の障害の状態にある子どもは20歳未満)を育てている母や父などです。

手当は2か月分がまとめて振り込まれるため、振り込みのある月とない月とで、家計に入るお金が大きく変わります。出費が増えやすい年末年始を前に、11月に届く金額を知っておくと、12月から1月の支払いまでの家計の見通しを立てやすくなるでしょう。令和8年4月からの金額は、令和7年度から見直されています。本記事では、子どもの人数ごとの2か月分の金額と支払月の一覧に加えて、手当を受け取っている人の数や、所得制限限度額の表も確かめます。

1. 児童扶養手当「11月の振」はいくら?子ども1人の全部支給なら2か月分の見込額で9万6100円。

こども家庭庁が令和8年4月8日に掲載資料を更新した「児童扶養手当制度の概要」によると、令和8年4月からの手当の金額(見込額)は、全部支給で月4万8050円です。11月に届く金額は、子どもの人数と、全部支給か一部支給かによって変わります。

児童扶養手当 11月に届く2か月分の早見表(令和8年度・見込額)1/3

児童扶養手当 11月に届く2か月分の早見表(令和8年度・見込額)

出所:こども家庭庁「児童扶養手当について」をもとにLIMO編集部作成

1.1 児童扶養手当の月額は全部支給で4万8050円(見込額)、11月に届く2か月分は9万6100円

一部支給の月額(見込額)は、4万8040円から1万1340円です。この月額をもとに、11月に届く9月分と10月分の2か月分を計算すると、子ども1人の場合、全部支給で9万6100円、一部支給で9万6080円から2万2680円の間になります。

一部支給の2か月分は、最も多い場合と最も少ない場合で7万3400円の幅があります。一部支給の金額は前の年の所得などによって決まるため、同じ子どもの人数でも、手元に届く金額は家庭ごとに大きく違ってきます。早見表は、自分の金額がどのあたりにありそうかを考えるための目安として使うとよいでしょう。

1.2 児童扶養手当の1年分は子ども1人・全部支給で57万6600円(見込額)、令和7年度より月1360円上がる

1年分では、子ども1人で全部支給の場合、4万8050円の12か月分で57万6600円です。同資料では、令和7年度は全部支給で月4万6690円で、令和8年4月からの見込額はこれより月1360円上がっています。ここでの金額は資料に「見込額」として示されたものなので、実際の支給額は、お住まいの市区町村からの通知などで確かめることが大切です。

2. 【児童扶養手当の2人・3人の早見表と支払月の一覧】子ども2人は2か月分で11万8800円、11月は9月分と10月分

子どもが2人目以降の場合は、1人につき手当が加算されます。同資料によると、加算される金額(見込額)は、全部支給で月1万1350円、一部支給で月1万1340円から5680円です。

2.1 子ども2人なら11万8800円、3人なら14万1500円(全部支給・2か月分)

この加算の金額をもとに2か月分を計算すると、全部支給の場合、子ども2人で11万8800円、3人で14万1500円です。一部支給の場合は、2人目以降1人につき2万2680円から1万1360円が加わる見込みです。全部支給では、子どもが1人増えるごとに、2か月分で2万2700円ずつ増えることになります。

児童扶養手当の支払月と対象の月2/3

児童扶養手当の支払月と対象の月

出所:こども家庭庁「児童扶養手当について」をもとにLIMO編集部作成

2.2 支払月は奇数月の年6回、11月は9月分と10月分

支払月ごとに届く分は、1月が11月分と12月分、3月が1月分と2月分、5月が3月分と4月分、7月が5月分と6月分、9月が7月分と8月分です。こども家庭庁によると、2019年(令和元年)11月分の手当から、支払いの回数が年3回から年6回に変わりました。

具体的な支払日は、お住まいの市区町村で確かめておきましょう。支払月を知っておくと、どの月にお金が入り、どの月は入らないのかが前もってわかるため、手当が入らない月の出費にも備えやすくなるでしょう。

宮野 茉莉子
児童扶養手当は2か月分がまとめて届くため、振り込まれた月はお金に余裕があるように感じても、次の支払月までの暮らしを支えるお金でもあります。今回の早見表で11月に届く金額の目安を知っておくと、年末年始の出費とあわせて、どのくらいを次の2か月に回すかを考えやすくなるでしょう。また、手当の金額は1月の支払分から見直されることもあるため、通知が届いたら金額を確かめておきましょう。家計の見通しを立てるための、身近な手がかりとして使ってみてください。届いた金額を記録しておくと、翌年の計画にも役立ちます。2か月ごとの家計を一枚の紙に書き出してみるだけでも、お金の流れが見えやすくなり、次の支払月までの計画も立てやすくなるでしょう。