4. 【1000万円を預ける前に】使う時期を決め、預けている合計と満期のあとの扱いを確かめる

1000万円を1年の定期預金に預けるときは、3つの順で確かめていくと整理しやすくなります。

まず、そのお金を使う時期を決めます。1年以内に使う予定のあるお金は、出し入れが自由な普通預金に置いておくほうが使いやすいでしょう。1年は手をつけないと決められるお金だけを定期預金に回すと、途中で引き出して金利が下がる心配を減らせます。たとえばゆうちょ銀行の定期貯金では、預けた期間のうちに払い戻すと、約定利率ではなく、預け入れた日の通常貯金の利率を下回らないことを条件とした目安の利率が使われると、商品概要説明書に書かれています。他の銀行についても確認してみましょう。

次に、金融機関ごとの預金の合計を書き出します。定期預金や利息の付く普通預金などの元本が預金保険で守られるのは、1人当たり1つの金融機関ごとに1000万円までです。利息の付く普通預金や、ほかの定期預金とあわせた合計が1000万円を超えそうなときは、預け先を分けることも考えられます。家計簿や通帳、各金融機関のアプリなどで、いまの残高を確かめておきましょう。預け先を分けると、通帳やアプリで見守る口座が増えることにもなるため、自分が無理なく管理できる数にとどめることも大切です。

そして、満期のあとの扱いを確かめます。ゆうちょ銀行の定期貯金は、預けた期間が過ぎたあとは、通常貯金の利率を目安とした利率が使われると説明書にあります。ほかの金融機関に預ける場合も、満期のあとの扱いや途中で引き出したときの利率を、預ける前に各金融機関の説明で確かめておきましょう。満期の日を手帳やカレンダーに書いておけば、そのときの金利を見比べて、預け直すかどうかを考えるきっかけにもなります。

5. まとめにかえて

各社が2026年10月に表示していた金利で見ると、今回取り上げた5つの金融機関のうち、ゆうちょ銀行・三菱UFJ銀行・ドコモSMTBネット銀行・楽天銀行の1年ものの定期預金は0.5%、ソニー銀行は1.0%でした。税引後の利子は、1000万円を1年置いた場合で3万9843円から7万9685円が目安です。

元本が預金保険で守られるのは、定期預金や利息の付く普通預金などで1つの金融機関ごとに1000万円までです。普通預金の金利も11月から上がる金融機関があります。金利の数字だけでなく、使う時期や預けている合計も確かめながら、これからの家計に合った預け方を考えていきましょう。

6. 編集部よりコメント

宮野 茉莉子
金利が上がってきたことで、預け先によって受け取れる利子に差が出るようになってきました。1000万円を1年預けるだけでも、金利の違いが数万円の違いになるのは、ここ数年とは違う変化といえるでしょう。

一方で、預金は「いつでも使えること」や「安心して置いておけること」も大切です。1000万円までの保護がどの預金に当てはまるかや、満期のあとにどう扱われるかを知っておくと、金利の高さだけに目を奪われずに済みます。

金利は金融情勢によって変わるため、この記事の数字もあくまで2026年10月の時点のものです。預ける前には各金融機関のページで最新の金利を確かめ、自分の家のお金の使い方に合わせて預け先を選んでいきたいところです。預け先を選ぶ時間は、これからの家計を見直すよい機会にもなるのではないでしょうか。普通預金の金利が上がる11月を前に、手元のお金の置き場所を一度整理してみるのもよいでしょう。

7. 免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の金融商品の預け入れについて助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 預け入れの判断は、各金融機関の最新の情報をご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 預金の金利や商品の条件などは変更される可能性があるため、必ず各金融機関の公式サイトでご確認ください。

参考資料

宮野 茉莉子