財布や貯金箱にたまった小銭を、まとめて口座に入れておきたいと考える人もいるでしょう。ゆうちょ銀行では、窓口やATMで硬貨を預けると、枚数に応じて料金がかかる場合があります。
ゆうちょ銀行の窓口の硬貨取扱料金は、2024年4月1日の改定で100枚まで無料になり、101〜500枚は825円から550円に下がりました。一方、ATMでは1〜25枚の預け入れでも110円の料金がかかります。
この記事では、経済産業省が公表した2025年のキャッシュレス決済比率とあわせて、ゆうちょ銀行の窓口とATMの硬貨の料金を確認します。
1. 2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%、前年の52.8%から上昇
経済産業省は2026年3月31日に「2025年のキャッシュレス決済比率」を公表しました。キャッシュレス決済比率は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済で支払った額が、民間最終消費支出に占める割合です。
2025年のキャッシュレス決済比率は、分母から持ち家の帰属家賃などを除いた国内指標で58.0%でした。2024年の52.8%から5.2ポイント上がっています(LIMO編集部計算)。政府は、この国内指標で2030年までに65%とする中間目標を掲げています。
1.1 キャッシュレス決済額は162.7兆円、そのうちクレジットカードが82.7%
2025年のキャッシュレス決済額は162.7兆円でした。内訳は、クレジットカードが82.7%(134.6兆円)、デビットカードが3.4%(5.5兆円)、電子マネーが3.7%(6.0兆円)、コード決済が10.2%(16.6兆円)です。
分母に持ち家の帰属家賃を含む国際比較指標では、2025年の比率は46.3%でした。2010年以降、どちらの指標で見ても比率は毎年上がっています。
1.2 買い物で小銭を使う場面が減ると、硬貨は手元にたまりやすい
支払いの多くをキャッシュレスで済ませると、現金で受け取ったおつりの硬貨を使う機会は少なくなります。貯金箱や引き出しにたまった硬貨を口座に入れるときは、預ける場所と枚数で料金が変わることを知っておくと安心です。
2. ゆうちょ銀行の窓口の硬貨取扱料金は、100枚まで無料で101〜500枚は550円
ゆうちょ銀行は、窓口での預け入れや払込みなどで硬貨を持ち込むとき、枚数に応じた硬貨取扱料金をかけています。2022年1月17日に導入され、2024年4月1日に改定されました。
2.1 2024年4月1日の改定で、51〜100枚は550円から無料に
改定前は、51〜100枚で550円、101〜500枚で825円がかかっていました。2024年4月1日からは、100枚までが無料になり、101〜500枚は550円になっています。
501〜1000枚は1100円、1001枚以上は500枚ごとに550円が加算される仕組みで、この2つの区分は改定の前後で変わっていません。
2.2 同時に複数の手続きをすると枚数は合算、取りやめても料金がかかる
窓口で同時に複数の手続きをする場合は、硬貨の枚数を合算して料金が決まります。たとえば、預け入れと払込みでそれぞれ60枚ずつ硬貨を使うと、合わせて120枚として料金が判定される計算です。
硬貨の枚数を数えたあとで手続きを取りやめたり、金額を変えたりした場合も料金がかかります。硬貨取扱料金は、各種サービスの料金とは別に現金で支払います。
3. ゆうちょ銀行のATMで硬貨を預けると、1〜25枚でも110円かかる
ゆうちょ銀行のATMで硬貨を伴う預け入れや払戻しをすると、窓口の硬貨取扱料金とは別に「ATM硬貨預払料金」がかかります。窓口と違って、1枚から料金の対象になります。
3.1 ATMの硬貨の預け入れは26〜50枚で220円、51〜100枚で330円
ATM硬貨預払料金は、預け入れの場合、1〜25枚が110円、26〜50枚が220円、51〜100枚が330円です。硬貨を伴う払戻しは、1枚以上で110円です。
料金は、通常貯金または通常貯蓄貯金の残高から引き落とされます。送金など、預け入れと払戻し以外の取引には、硬貨の料金はかかりません。
3.2 ATMで硬貨を扱えるのは平日7時から18時、1回100枚まで
硬貨を伴う通常貯金・通常貯蓄貯金の預け入れと払戻しができるのは、平日の7時から18時です。1回に預けられる硬貨は100枚までで、ATMの種類や設置場所によっては硬貨を扱えないこともあります。
2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%で、支払いの半分以上がキャッシュレスになっています。ゆうちょ銀行で硬貨を預けると、窓口は100枚まで無料ですが、ATMは1〜25枚でも110円の料金がかかります。
窓口では101枚から料金がかかり、ATMは1回100枚までです。硬貨の枚数と、窓口に行ける時間を考えて預け先を選ぶことが大切です。
ここからは、硬貨の枚数ごとに窓口とATMの料金を並べた計算例と、ATMで預けられないケースを確認します。