「そういえばシルバーウィークに新潟の油田を見てきました。新津油田発祥の地とされ、常にポコポコと泡が出ている煮坪と呼ばれる場所。中東のこともあるし、日本の油田なんてみんな見たいんじゃないかと思うのですが、なぜか観光客は皆無でした。いつでも無料で自由に見られます」
そんなコメントとともに投稿されたのは1枚の写真。
@yogorenさんが投稿した当ポストは、執筆時点で32万3000件を超えて表示されています。
そこで、LIMO編集部は話題の@yogorenさんに取材。気になる投稿の経緯やSNSでの反響について、インタビューしました。
※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。
1. 日本の石油産業の歴史を感じる新津油田発祥の地
この日、シルバーウィークの旅行で新潟県を訪れていた投稿主さん。以前から一度行ってみたいと思っていたという、現在の新潟市秋葉区にある新津油田発祥の地と伝わる「煮坪」を訪れました。そこで、石油がポコポコと音を立てながら湧き出る様子を撮影したといいます。
撮影当時の詳しい状況について尋ねると、「小雨がぱらつくあいにくの天候で、自分以外に誰もいませんでした。Xでは、国内油田のようなニッチな産業遺産にも目を向けてもらえれば嬉しいです」と話してくれました。
当時原油の運搬に使われた「熊沢トンネル」2/2
【写真提供】@yogoren(投稿・写真著作権者)
リプライ欄には、
- 「1930年頃の新津油田の写真にロマンを感じます。当時の人たち働き甲斐あっただろうな」
- 「昔は通学路途中に石油の櫓がキーコキーコ動いていました。実家裏の切通しから茶色い水?が滲み出ていました。石油の臭いは日常でしたね」
- 「国産原油集めてるので、めちゃくちゃ行きたいです!!」
といった、新津油田を懐かしむ声や、興味を示す声が多数寄せられました。
2. 「新津油田」とは?歴史的産業遺産に注目
新津油田とは、新潟県新潟市秋葉区(旧新津市)の丘陵地帯に広がっていた石油産地です。明治時代、新潟県には頸城油田、西山油田、東山油田、新津油田が存在し、日本有数の石油産地として知られており、新津油田は、幅約6キロメートル、延長16キロメートルの広範囲に広がっていました。
新津油田が発見されたのは1608年頃で、発見者は真柄仁兵衛貞賢といわれています。真柄仁兵衛貞賢が新津丘陵の周辺を回り歩いていたところ、古くからの石油が地表ににじみ出ている場所「油井」を発見。その後彼は油井を掘り起こし、さらにポコポコと音を立てながら石油が湧き出る「煮坪」も発見しました。
明治時代以降は、新津丘陵の各地で本格的に油田の開発が進み、石油の生産量が増加。採掘方法が手掘りから機械化に移行し、新津油田から採掘された石油は1908年に年間11万キロリットルを記録して第一次ピークを迎えました。 その後大正時代以降、同じ新潟県内にあった東山油田、西山油田で石油の採掘量が後退し、新津油田に開発が集中しました。1917年は年間12万キロリットルの石油が採掘され、第二次ピークの生産量を記録。その後新津油田での採掘も後退し、1996年に採掘が終了しました。
今回投稿されたのは、そんな新津油田の発祥となった「煮坪」。新潟県一帯の石油産業を支えてきた歴史的産業遺産を見るとロマンを感じる人もいるのではないでしょうか。投稿者さんは、「煮坪に行くまでの道は細く、駐車場も数台分しかないので、実際に訪れる際には注意していただければと思います」と注意点も教えてくれました。気になる方は実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。
そういえばシルバーウィークに新潟の油田を見てきました。新津油田発祥の地とされ、常にポコポコと泡が出ている煮坪と呼ばれる場所。中東のこともあるし、日本の油田なんてみんな見たいんじゃないかと思うのですが、なぜか観光客は皆無でした。いつでも無料で自由に見られます。 pic.twitter.com/qqJUcRhzAo
— 鹿取茂雄(よごれん) (@yogoren) September 29, 2026
3. 著者からの一言コメント
4. 新潟県の2025年の旅行消費額と旅行消費単価について紹介
観光庁「旅行・観光消費動向調査」によると、2025年の新潟県における旅行消費額は約3347億円となりました。
また、旅行者1人あたりの旅行消費単価(ツアー代金、宿泊費、飲食費、交通費等を含む)は約3万1000円を記録しています。
今回はXで話題になっている「歴史にロマンを感じる新津油田の『煮坪』」をご紹介しました。
