海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がTikTokで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、タイを中心に活動する動物保護団体「Happy Doggo」のナイルさんのTikTokアカウント@happydoggoniallの投稿。

地面のくぼみのような狭い空間で衰弱した状態で見つかった8匹の子犬と母犬が保護され、治療を受けた後一時預かりをきっかけに全員で家族に迎えられるストーリーを動画で紹介してくださっています。

執筆時点で4万7000回再生、約1400件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬・猫の平均入手価格についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【狭いくぼみで衰弱していた犬】母犬と8匹の子犬がシェルターへ

保護された子犬たちと母犬の様子1/2

保護された子犬たちと母犬の様子

出所:@happydoggoniall

海外のSNSで、母犬と生まれて間もない8匹の子犬の救出劇が話題を呼んでいます。

犬の家族は、コンクリートと砂でできたくぼみのような狭い空間で、身を寄せ合って過ごしていました。

十分に栄養を取れない環境のせいか、子犬たちはひどく衰弱した状態です。

レスキューは母犬と子犬をすぐに保護し、シェルターへ連れていきました。

子犬たちは低体温症を防ぐために体を温められ、栄養状態や脱水症状への対応のほか、ケガや寄生虫の治療も行われました。

食事や水分も与えられ、体が回復するのを待ちます。

一方、母犬は人に慣れている様子で、車の中やシェルターでも落ち着いて過ごしていました。

子犬たちの診察中や移動の際にも、母犬は様子を窺うようにそばについています。

まるで、レスキューが子犬たちを助けてくれると分かっているかのような姿が印象的です。

2. 【9匹全員を迎えた家庭】一時預かりから正式な家族へ

レスキューが用意した小屋と、食事をする子犬たちの様子2/2

レスキューが用意した小屋と、食事をする子犬たちの様子

出所:@happydoggoniall

犬の家族は治療を受けたあと、地元の家庭に一時預かりされることになりました。

体調を回復させながら、人の暮らしに慣れ、新しい家族を探すための期間です。

母犬と8匹の子犬、合わせて9匹を受け入れてくれる家庭が見つかっただけでも、幸運なことでした。

しかし、幸運はそれだけでは終わりません。

なんと、その家庭が9匹全員を正式に家族として迎えてくれることになったのです。

現在、9匹はレスキューたちが用意した小屋で暮らしています。家族そろって食事をする、穏やかな日常の様子も見せてくれました。

ネット上では母犬と子犬たちが救われたことを喜ぶ声が集まり、9匹全員を家族に迎えることを決めた家庭にも感謝の声が寄せられました。

命の危険にさらされた保護当時から一変し、家族そろって幸せな暮らしを手に入れた姿が多くの感動を呼んでいます。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

八木 七音
母犬と衰弱した8匹の子犬が保護され、治療を受けたあと、9匹全員を一時預かりしてくれる家庭が見つかったことに、まずはほっとしました。さらに、その家庭が全員を正式に家族として迎えると決めたことには、胸が温かくなります。母犬が懸命に守ってきた子犬たちと離ればなれになることなく、家族そろって安心して暮らせるようになったのは、本当にうれしいことです。

保護犬の一時預かりは、日本でも行われている活動です。新しい飼い主が見つかるまで家庭で犬を預かり、健康状態を見守りながら、人との暮らしに慣れる手助けをします。犬が新しい家族と出会うための大切な取り組みです。

今回のように、預かり先の家庭がそのまま正式な家族になることもあるようです。一時預かりは、犬に安心できる居場所を提供するだけでなく、新しい家族との出会いにつながる活動なのだと感じました。9匹がこれからも愛情に包まれ、幸せな日々を過ごしていけることを願っています。

4. 新しい家族を迎える前に。犬・猫の平均入手価格を知っておこう

過酷な環境から救い出された動物たちの姿を見ると、これから保護犬・保護猫を迎えたいと考える方も多いのではないでしょうか。

ペットショップやブリーダーなど有償で犬・猫を入手する場合の平均価格は、2025年で犬が「21.6万円」、猫が「17.5万円」となっており、猫は3年間で約35.7%上昇しています。

一方で無償譲渡を希望する声も多く、犬53.6%、猫76.9%が無償での譲渡を望んでいるというデータもあります。

私はアナリストとして、モノを「買うときの値段」より「持ち続けるコスト」で評価することを大切にしてきましたが、ペットもまさに同じだと思います。ペットフード協会の令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査では、有償で入手した場合の平均価格は犬が21万6000円、猫が17万5000円。とくに猫は、この3年で約35.7%上がっています。

(中略)

そして何より、無償譲渡を望む人が猫で76.9%、犬で53.6%にのぼる背景には、命を預かることの重みへの意識があるのだと思います。価格を比べる前に、「10年後、20年後も最後まで世話を続けられるか」――その一点を落ち着いて考えることが、いちばん確かな判断材料になるのではないでしょうか。

令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%
令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%

その後の飼育費まで見据えて考えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料

八木 七音