テレビのある世帯では、2か月ごとや半年、1年ごとにNHK受信料を支払っています。家計のなかでは目立たない出費ですが、1年分を合わせるといくらになるのかは意外と知られていません。

総務省の家計調査によると、2025年に二人以上の世帯が支出したNHK放送受信料は1世帯当たり年1万1957円でした。ケーブルテレビなどを含めた放送受信料の全体は年2万4642円で、前年の2万4535円から上がっています。

この記事では、家計調査のNHK放送受信料を世帯主の年齢別に並べ、NHKが定める受信料の額と照らし合わせて確認します。

1. 家計調査のNHK放送受信料は、二人以上の世帯で年1万1957円

家計調査とは、全国の世帯の収入と支出を毎月調べている総務省の統計です。品目ごとの支出も公表されており、そのなかに「NHK放送受信料」があります。

1.1 放送受信料は年2万4642円、NHKとケーブルテレビがほぼ半分ずつ

2025年平均の二人以上の世帯では、放送受信料の支出は1世帯当たり年2万4642円でした。内訳は次のとおりです。

  • NHK放送受信料:1万1957円
  • ケーブルテレビ放送受信料:1万1174円
  • 他の放送受信料:1511円

前年の2024年と比べると、NHK放送受信料は1万2292円から335円少なくなり、ケーブルテレビ放送受信料は1万808円から366円多くなりました。

1.2 家計調査の金額は、支出のなかった世帯も含めた平均

家計調査の「1世帯当たり」の金額は、その品目にお金を使わなかった世帯も含めて平均した値です。受信料を支払っていない世帯の分も、母数に入っています。

そのため、この金額は1件の受信契約の料額とは一致しません。二人以上の世帯の世帯主の平均年齢は60.7歳です。

2. 世帯主の年齢別のNHK放送受信料、70歳以上は年1万4996円

NHK放送受信料を世帯主の年齢別に見ると、年齢が上がるほど支出が多くなっています。

世帯主の年齢別、NHK放送受信料の年間支出(二人以上の世帯)1/2

2025年の家計調査で、二人以上の世帯のNHK放送受信料を世帯主の年齢別に並べた横棒グラフ。29歳以下の4796円から70歳以上の1万4996円まで

出所:総務省「家計調査(家計収支編)2025年 二人以上の世帯 詳細結果表」表番号4-6をもとにLIMO編集部作成

【世帯主の年齢別のNHK放送受信料(二人以上の世帯・年間)】

  • 29歳以下:4796円
  • 30〜39歳:6317円
  • 40〜49歳:9145円
  • 50〜59歳:1万709円
  • 60〜69歳:1万3257円
  • 70歳以上:1万4996円

70歳以上の1万4996円は、29歳以下の4796円の約3.1倍です。なお、29歳以下は集計世帯数が99世帯と少ないため、年によって数字が動きやすい点には注意が必要です。

2.1 世帯主が60歳以上の世帯は、地上契約の12か月前払額を上回る

NHK受信料の地上契約は、口座振替やクレジットカード継続払で12か月前払にすると1万2276円です。世帯主が60〜69歳の世帯の1万3257円、70歳以上の世帯の1万4996円は、この額を上回っています。

衛星契約は12か月前払で2万1765円です。家計調査の金額は世帯の平均なので、地上契約と衛星契約の内訳はこの数字からは分かりません。

2.2 勤労者世帯でも、世帯主の年齢が上がるほどNHK放送受信料は多い

二人以上の世帯のうち勤労者世帯に限っても、傾向は同じです。

  • 平均:1万423円
  • 29歳以下:4940円
  • 30〜39歳:6424円
  • 40〜49歳:9195円
  • 50〜59歳:1万1089円
  • 60〜69歳:1万3486円
  • 70歳以上:1万5132円

3. NHK放送受信料とケーブルテレビ放送受信料を世帯主の年齢別に比べる

放送受信料のもう一つの柱であるケーブルテレビ放送受信料も、世帯主の年齢が上がるほど多くなります。NHK放送受信料と並べると、次のようになります。

NHK放送受信料とケーブルテレビ放送受信料(世帯主の年齢別・年間)2/2

2025年の家計調査で、二人以上の世帯のNHK放送受信料とケーブルテレビ放送受信料を世帯主の年齢別に並べた横棒グラフ

出所:総務省「家計調査(家計収支編)2025年 二人以上の世帯 詳細結果表」表番号4-6をもとにLIMO編集部作成

【ケーブルテレビ放送受信料(二人以上の世帯・年間)】

  • 29歳以下:2298円
  • 30〜39歳:3584円
  • 40〜49歳:5722円
  • 50〜59歳:1万482円
  • 60〜69歳:1万4416円
  • 70歳以上:1万4641円

世帯主が50歳代までは、NHK放送受信料のほうがケーブルテレビ放送受信料より多くなっています。60〜69歳ではケーブルテレビ放送受信料の1万4416円がNHK放送受信料の1万3257円を上回り、70歳以上では再びNHK放送受信料が多くなります。

3.1 NHK受信料の額は、地上契約が月1100円、衛星契約が月1950円

NHKの受信規約では、受信料の月額は地上契約が1100円、衛星契約が1950円と定められています。口座振替などで支払う場合の額は次のとおりです(沖縄県は料額が異なります)。

  • 地上契約:2か月2200円、6か月前払6309円、12か月前払1万2276円
  • 衛星契約:2か月3900円、6か月前払1万1186円、12か月前払2万1765円

2025年の家計調査では、二人以上の世帯のNHK放送受信料は年1万1957円で、世帯主が70歳以上の世帯では1万4996円でした。世帯主の年齢が上がるほど、支出は多くなっています。

自分の世帯の受信料が地上契約か衛星契約か、何か月ごとの支払いかは、口座振替やクレジットカードの明細、NHKから届く払込用紙で確かめられます。

ここからは、元自治体職員として国民健康保険の保険料を計算していた経験から、「世帯」の数え方の違いと、親との同居や施設への入所で確かめておきたい点を見ていきます。