漫画家の祭さんは、大明神さんと、小明神さんというチンチラさんと一緒に暮らしています。

食欲不振の原因を探るため、『全身麻酔』をしての検査に挑んだ大明神さん。「場合によっては、二度と目が覚めないこともあります。」というお医者さんの説明に、不安な気持ちで検査が終わるのを待っていた祭さんでしたが、大明神さんは無事目覚め、診断結果も「異状なし」。原因不明という点が心にひっかかるものの、とにかくホッと一安心。

大明神さんとともに家に戻った祭さんは、お医者さんの「柔らかいものを食べさせて、まずは体重を元に戻しましょう。」という言葉に従って、強制給餌を開始します。

ちなみに強制給餌とは、その名の通り「強制的に食事をとらせる」こと。今回の大明神さんの場合は、牧草とペレットをミルサーで粉々にし、お湯でペースト状にしたものをシリンジ(針のない注射器)で与えるという方法をとりました。食事に集中させるため、タオルでミノムシ状に保定した大明神さんを膝の上におき、祭さんはシリンジで口の中にそうっとごはんを注入していきます。

しかし、大明神さんは、最初のうちこそ渋々という感じで、口に流れ込んでくるものを飲み込むものの、すぐにイヤイヤという感じでそっぽを向いてしまいます。祭さんは「まだお腹いっぱいになってないでしょ?」と、再びシリンジの先を口元に持っていきますが、大明神さんは、決してそれ以上を口にしようとしません…。

無理に食べさせるわけにもいかず、「じゃあ、もう少ししたら、また食べよっか。」と、いったん強制給餌を中断する祭さん。思うように食べてくれない大明神さんに、「あんた、自分の状況わかってる?」と冗談を言いつつも、軽くなった大明神さんを見つめながら、祈るような気持ちで回復を願う祭さんなのでした。

と同時に、胸をかすめるかすかな不安。…このまま、ごはんを食べなかったら…?

最悪の想像に、思わず大明神さんをぎゅっとする祭さん。「ちゃんと食べな。死んじゃうんやで…」と絞り出すように言うと、あふれそうになる涙をこらえます。結局、強制給餌は、大明神さんのストレスにも配慮して1日数回に分けて行うことに。

一方、そんな光景が繰り広げられている横で、無心に何かをむしゃむしゃと食べている小明神さん。久々の登場ですが、なぜか、以前よりふっくらしているような…?

それもそのはず、小明神さんは、大明神さんの食欲不振が始まってからというもの、大明神さんが残したものを、祭さんの目を盗んで食べていたようなのです。今日も大明神さんを心配して語り掛けている横で、何やら気配を感じた祭さんが目撃したのは、大明神さんが拒否したペースト状の餌を美味しそうに食べる小明神さんの姿!

「あんたは盗み食いをしない!」元気いっぱいのいたずらっ子の小明神さんのためにも、落ち込んでばかりもいられません。先ほど感じた不安を振り払うかのように立ち上がり、小明神さんに一喝する祭さんなのでした。

果たして、大明神さんは、奇跡の回復を果たすのでしょうか。そして、残り物のせいでふっくら気味の小明神さんは…?続きが気になるチンチライフ、次回もどうぞお見逃しなく。

【マンガ記事】チンチライフ!

チンチラの大明神と小明神、そして漫画家の祭さんの3人(?)が織りなす、ドタバタな毎日。チンチラって何?という方から、チンチラの飼い主さんまで、初めて情報からディープなチンチラ情報まで、楽しくお伝えしていきます。

つづきを読む

前回のお話

チンチライフをもっと読みたい方はこちらも