学校の先生の給与はどのくらいなのでしょうか。公立学校の教員は地方公務員なので、給与の水準は自治体の職員と同じ調査で公表されています。

総務省の最新版「令和7年地方公務員給与の実態」には、令和7年4月1日時点の教員の平均給与月額と、期末手当・勤勉手当の年額が職種別に載っています。

この記事では、小・中学校と高校の教員について月収・ボーナス・年収の目安を見ていきます。

1. 公立の「小学校・中学校の教員」月収・ボーナス・年収の目安はいくら?

まずは、公立の小学校・中学校で働く教員の給与から見ていきましょう。

1.1 小・中学校の教員は60万5911人、平均給与月額は42万4411円

総務省の調査では、小学校と中学校の教員は「小・中学校教育職」として集計されています。幼稚園の教員もここに含まれます。

令和7年4月1日時点の職員数は60万5911人で、平均年齢は41.3歳でした。

平均給与月額は42万4411円です。このうち給料月額が36万4069円、扶養手当や地域手当などの諸手当が6万342円でした。

1.2 期末手当・勤勉手当を足すと小・中学校の教員の年収の目安は694万6535円

期末手当と勤勉手当(ボーナス)は、支給された職員1人当たりの年額で185万3603円です。内訳は期末手当が100万2582円、勤勉手当が85万1021円でした。

平均給与月額の12か月分にボーナスを足して年収の目安を出すと、694万6535円になります。

2. 公立の「高校の教員」月収・ボーナス・年収の目安はいくら?

続いて、公立高校の教員の給与を、小・中学校と同じ並びで確認します。

2.1 高校の教員は23万4789人、平均給与月額は44万2668円

高校の教員は「高等学校教育職」として集計されており、特別支援学校や専修学校・各種学校の教員も含まれます。

令和7年4月1日時点の職員数は23万4789人で、平均年齢は44.5歳でした。

平均給与月額は44万2668円で、給料月額が37万8305円、諸手当が6万4363円です。

2.2 期末手当・勤勉手当を足すと高校の教員の年収の目安は722万2979円

期末手当と勤勉手当は年191万963円で、期末手当が103万8219円、勤勉手当が87万2744円です。

小・中学校と同じ計算で年収の目安を出すと、722万2979円になります。

3. 高校と小・中学校の教員の年収の差は27万6444円

2つの職種を並べると、公立学校の教員の年収の目安は、高校のほうが高くなっています。

公立学校の教員の月収・ボーナス・年収の目安1/2

公立の高等学校教育職と小・中学校教育職の平均年齢、平均給与月額、期末手当・勤勉手当、年収の目安を、参考の一般行政職とあわせて比べた表

出所:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」を参考にLIMO編集部作成

【高等学校教育職(23万4789人・平均44.5歳)】

  • 平均給与月額:44万2668円
  • 期末手当・勤勉手当:191万963円
  • 年収の目安:722万2979円

【小・中学校教育職(60万5911人・平均41.3歳)】

  • 平均給与月額:42万4411円
  • 期末手当・勤勉手当:185万3603円
  • 年収の目安:694万6535円

【参考:一般行政職(88万1517人・平均42.0歳)】

  • 平均給与月額:41万3968円
  • 期末手当・勤勉手当:170万2670円
  • 年収の目安:667万286円

年収の目安は、令和7年4月分の平均給与月額の12か月分に、期末手当と勤勉手当の年額を足して計算しています。期末手当と勤勉手当は支給された職員1人当たりの額なので、実際に受け取る額とは差が出ることがあります。

3.1 年収の差27万6444円のうち21万9084円は月収の差

高校の教員と小・中学校の教員の年収の目安の差は、27万6444円です。

月収の差1万8257円を12か月分にすると21万9084円になり、これにボーナスの差5万7360円を足すと27万6444円になります。

参考として、同じ調査の一般行政職は年収の目安が667万286円でした。小・中学校の教員はこれより27万6249円、高校の教員は55万2693円高い計算です。

4. 高校と小・中学校の教員の給与の差は給料月額と平均年齢から

月収の差がどこにあるのかを、給料月額と諸手当に分けて確かめます。

4.1 月収の差1万8257円のうち1万4236円が給料月額の差

給料月額は、高校の教員が37万8305円、小・中学校の教員が36万4069円で、差は1万4236円です。

諸手当の差は4021円にとどまり、月収の差の約8割を給料月額の差が占めています。ボーナスの額も給料月額をもとに計算されるため、給料月額の差はボーナスの差にもつながります。

4.2 公立高校の教員は平均年齢が3.2歳高い

平均年齢は、高等学校教育職が44.5歳、小・中学校教育職が41.3歳で、3.2歳の開きがあります。経験年数の長い教員が多い職種ほど、平均の給料月額は高く出ます。

1年前の令和6年と比べると、平均給料月額は小・中学校の教員が35万3632円から3.0%、高校の教員が37万300円から2.2%上がりました。

公立学校の教員の年収の目安は、高校が722万2979円、小・中学校が694万6535円でした。差の27万6444円は、主に給料月額と、それにもとづくボーナスの差から生まれています。

住んでいる都道府県や市の教員の給与は、各自治体が公表している「給与・定員管理等について」の資料で確かめられます。

太田 彩子

公立学校の先生の給与は、自治体の職員と同じ総務省の調査で公表されています。平均の数字は職員の年齢構成によっても動くので、職種ごとの平均年齢もあわせて見ておくと比べやすくなります。