ゆうちょ銀行は2026年8月10日に定額貯金と定期貯金の金利を引き上げ、10年定期貯金は年1.250%、定額貯金は3年以上預けた場合で年0.710%になりました。
10年定期貯金は、2026年5月18日に取り扱いが始まった商品です。同じ10年でも、定額貯金とは利子の計算や払い戻しのルールが違います。
この記事では、定額貯金と定期貯金の仕組みの違いと、2026年10月5日現在の金利、100万円を3年・5年・10年預けたときの利息の差を確認します。
1. ゆうちょ銀行の定額貯金と定期貯金は、利子の計算と払い戻しのルールが違う
ゆうちょ銀行の定額貯金と定期貯金は、どちらも期間を置いて預ける貯金ですが、預け方の決め方が違います。
1.1 定額貯金は6か月たてば払い戻せる、最長10年の半年複利
定額貯金は、預け入れの日から6か月の据置期間が過ぎれば、いつでも払い戻せる貯金です。利子は半年複利で、最長10年間計算されます。
1口の預入金額は1000円・5000円・1万円・5万円・10万円・50万円・100万円・300万円の8種類です。払い戻しは口数単位で、1口を分けて払い戻すことはできません。
1.2 定期貯金は預入期間を先に決め、3年以上は半年複利
定期貯金は、1か月・3か月・6か月・1年・2年・3年・4年・5年・10年の中から預入期間を選んで預けます。
利子は、預入期間が3年未満なら単利、3年以上なら半年複利で計算します。預入期間が10年の定期貯金は、自動継続の取り扱いができません。
2. ゆうちょ銀行の定期貯金は10年で年1.250%、定額貯金は3年以上で年0.710%
ゆうちょ銀行の定額貯金・定期貯金の金利は、2026年8月10日に引き上げられ、10月5日現在もこの金利が適用されています。
2.1 定期貯金の金利は、預入期間が長いほど高い
【定期貯金の金利(2026年10月5日現在)】
- 1か月:年0.500%
- 3か月:年0.500%
- 6か月:年0.500%
- 1年:年0.500%
- 2年:年0.650%
- 3年:年0.800%
- 4年:年0.900%
- 5年:年1.000%
- 10年:年1.250%
1年以下はどの期間も年0.500%で、2年からは期間が長くなるほど金利が上がります。
2.2 定額貯金の金利は、預けていた期間に応じて6段階
定額貯金は、預け入れから3年までは6か月ごとの段階金利です。払い戻すまでに預けていた期間によって、次の金利が当てはまります。
【定額貯金の金利(2026年10月5日現在)】
- 6か月以上1年未満:年0.425%
- 1年以上1年6か月未満:年0.450%
- 1年6か月以上2年未満:年0.475%
- 2年以上2年6か月未満:年0.550%
- 2年6か月以上3年未満:年0.600%
- 3年以上:年0.710%
3年以上預けた定額貯金の年0.710%は、定期貯金の3年(年0.800%)より低い水準です。
2.3 11月9日に上がるのは通常貯金、定期性貯金の改定後の金利は未公表
ゆうちょ銀行は9月18日、通常貯金と通常貯蓄貯金の金利を11月9日から年0.400%から年0.500%に引き上げると公表しました。
定額貯金・定期貯金などの定期性貯金も引き上げを予定していますが、対象の商品、改定後の金利、適用開始日は「確定次第」知らせるとしており、10月8日時点では公表されていません。
3. 100万円を10年預けた利息は、10年定期貯金が定額貯金の約1.8倍
2026年10月5日現在の金利で、100万円を預けたときの税引き前の利息を計算しました。定額貯金は3年以上の年0.710%、定期貯金は同じ期間のものを使い、どちらも半年複利で単純計算しています。
【3年預けた場合】
- 定額貯金(年0.710%):約2万1490円
- 定期貯金3年(年0.800%):約2万4241円
【5年預けた場合】
- 定額貯金(年0.710%):約3万6073円
- 定期貯金5年(年1.000%):約5万1140円
【10年預けた場合】
- 定額貯金(年0.710%):約7万3446円
- 10年定期貯金(年1.250%):約13万2708円
3.1 10年定期貯金と定額貯金の利息の差は、10年で約5万9000円
100万円を10年預けると、利息は10年定期貯金が約13万2708円、定額貯金が約7万3446円で、差は約5万9261円です。10年定期貯金の利息は、定額貯金の約1.8倍になります。
1年で比べると、1年の定期貯金(年0.500%・単利)の利息は5000円です。定額貯金を1年で払い戻すと年0.450%が当てはまり、約4505円になります。
3.2 貯金の利息には20.315%の税金がかかる
預貯金の利子には、所得税と復興特別所得税15.315%、地方税5%の合計20.315%が源泉徴収されます。
10年定期貯金の約13万2708円から差し引くと約10万5748円、定額貯金の約7万3446円なら約5万8526円が手元に残る計算です(いずれも概算)。
ゆうちょ銀行の10年定期貯金は年1.250%、定額貯金は3年以上で年0.710%で、100万円を10年預けたときの利息は税引き前で約5万9000円違います。
自分に当てはめるときは、預けるお金をいつまで使わずにいられるかを先に決めると比べやすくなります。最新の金利は、ゆうちょ銀行の「金利一覧」のページや、ゆうちょダイレクトの預入画面で確かめられます。
ここからは、預けたあとに金利が上がったときの扱いと、満期前に払い戻すときに確かめておきたいことを見ていきます。
定額貯金と10年定期貯金を選ぶ際は、金利差とあわせて「中途解約ルール」と「預け方」の違いを押さえておく必要があります。
途中解約のペナルティが大きい10年定期を利用する場合、100万円を1本で組むのではなく、例えば「10万円×10口」や「50万円×2口」のように小口に分けて預け入れるのが実務上の基本です。これなら急な出費があっても一部だけの解約で済み、残りの高金利(年1.250%)を維持できます。
また、定額貯金と異なり10年定期は満期時の自動継続ができません。放置すると超低金利の通常貯金同等になってしまうため、満期後の資金使途まで見据えて管理できるかどうかも重要な判断基準になります。
