海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、ギリシャで動物保護活動をしている方のInstagramアカウント@diasozoanimalrescueの投稿。

投稿者は、何年も地域で見守られてきた高齢の雌犬について、後ろ足が弱ってきたため治療を受けさせたところ動きが大きく改善したものの、この犬が安心して余生を過ごせる温かい里親を探していると綴っています。

執筆時点で759回再生、約125件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【何年も野良として暮らしてきた高齢犬】後ろ足が弱り、歩けなくなっていた日々

保護された当時の様子1/6

保護された当時の様子

出所:@diasozoanimalrescue

投稿者によると、この犬は何年もの間、地域の野良犬として暮らしてきました。近所の人々からは常に見守られ、食べ物を与えられるなど大切にされていたといいますが、多くのギリシャの野良犬と同じように、自分の力で生き延びる術を身につけて過ごしてきたそうです。

保護団体の動画内では「カネラ」という名前で呼ばれているこの犬ですが、年齢を重ねるにつれて後ろ足に力が入らなくなり、次第に思うように動けなくなっていったといいます。

2. 【治療で動きが改善】里親を待つ、あたたかな終の棲家探し

回復した現在の姿2/6

回復した現在の姿

出所:@diasozoanimalrescue

そこで投稿者は、この犬を病院に連れて行き、必要な検査と治療を受けさせました。治療への反応は良好で、後ろ足の動きは大きく改善し、以前よりもずっと楽に動き回れるようになったといいます。

すっかり穏やかな表情を見せるようになったカネラ3/6

すっかり穏やかな表情を見せるようになったカネラ

出所:@diasozoanimalrescue

ただし、治療によって年齢を若返らせることはできません。投稿者は、この犬に今必要なのは薬では与えられないもの――あたたかく安全な、老後を過ごせる場所だと綴っています。

具体的には、ギリシャ・カルディツァ近郊で、この犬を温かく迎え入れてくれる里親を探していると呼びかけています。冒険や特別なことは必要なく、ただ穏やかに眠れる部屋と、身を寄せる家庭があれば十分だといいます。長年路上で生きてきたこの犬の「人生の最終章」を、これまでとは違うものにしてあげたいという投稿者の思いがつづられていました。

コメント欄では

  • 「彼女にずっと家族ができますように」
  • 「オーストラリアに住んでいなければ、自分で引き取りに行きたいくらいです。彼女にふさわしい世話をしてくれる方が見つかりますように」

など、里親探しを応援する声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回ご紹介した高齢犬のケースを取材していて印象に残ったのは、彼女がただ運が悪かったわけではなく、地域の人々に長年見守られながら生き抜いてきたという事実です。ギリシャでは野良犬・野良猫が多く、地域全体で緩やかに世話をする文化があると耳にしますが、それでも冬の寒さや加齢による体の衰えは、屋根のない暮らしにとって大きな試練になります。後ろ足が弱っても治療によって動きを取り戻せたことは救いですが、投稿者が綴っていた「治療は若さを取り戻してはくれない」という言葉には胸を打たれました。もし身近にも高齢の保護犬・保護猫がいたら、劇的な変化を期待するのではなく、残された時間を穏やかに過ごせる環境を整えてあげることこそが一番の贈り物になるのかもしれません。里親になることだけが支援の形ではなく、SNSでの拡散や、地域の保護団体への寄付・ボランティアなど、できる範囲で関わる方法はいくつもあります。この記事をきっかけに、身近にいる老犬・老猫の暮らしにも目を向けてもらえたら嬉しいです。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

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5.3 「鳴き声が心を締めつけた」車にはねられ深い傷を負った子犬、優しい隣人に救われて見せた健康な姿に反響

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参考資料