海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、ルーマニアで動物保護活動を行う保護施設「Adăpostul Speranța(アダポストゥル・スペランツァ)」さんのYouTubeアカウント@adapostulsperanta7404の投稿。

投稿には、出産直後の子犬たちと共に保護された母犬シヴァが、汚れきり衰弱した状態から避妊手術を経て、新しい家族のもとへ旅立とうとするまでの様子が綴られています。

執筆時点で107回再生、約27件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【見る影もないほど汚れていた母犬】発見時の壮絶な状態

保護施設で健康チェックを受けるシヴァ1/6

保護施設で健康チェックを受けるシヴァ

出所:@adapostulsperanta7404

投稿によると、母犬シヴァは生まれたばかりの子犬たちとともに保護されたといいます。見つけたときの彼女は、まるでゴミの山のような姿だったと投稿主は振り返ります。

全身は汚れきり、毛並みの手入れもされないまま、疲れ果てて痩せ細った体には、小さな子犬たちがぴったりと寄り添っていました。

それでもシヴァの関心はただひとつ、母親であることに向けられていたといいます。空腹や疲労を抱えながらも子犬たちのそばを離れず、母としての使命を最後までまっとうしたシヴァ。保護団体のもとに運ばれたことで、ようやく彼女自身がケアを受ける番がやってきました。

2. 【避妊手術を終えたシヴァ】新しい家族との出会いを前に

避妊手術を前に診察を受けるシヴァ2/6

避妊手術を前に診察を受けるシヴァ

出所:@adapostulsperanta7404

シヴァはその後、避妊手術を受けました。もう二度と出産によって体に負担をかける必要がないようにという保護団体の配慮からです。

これからの彼女の人生は、子犬たちのためではなく、シヴァ自身のためのものであるべきだという思いが込められているといいます。

手術用の準備が進められる様子3/6

手術用の準備が進められる様子

出所:@adapostulsperanta7404

そして何より、シヴァが保護されたあの日には想像もできなかったことが、もうすぐ実現しようとしています。シヴァには新しい家族がいるのです。

コンスタンツァに暮らすというその家族は、すでに何度もシヴァのもとを訪れ、彼女のことを知り、信頼を得ようと時間をかけてきたといいます。彼らはシヴァを、発見時の汚れきった姿で判断するのではなく、そこに隠れていた特別な犬として見てくれたそうです。

もうすぐシヴァは新しい家に帰ります。母としての使命を終えた今、ようやく彼女自身の人生が始まろうとしています。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回、シヴァの投稿をリサーチする中で強く印象に残ったのは、「彼女の関心はただひとつ、母親であることだった」という一文でした。汚れきり、疲れ果てた体でありながらも、子犬たちのそばを片時も離れなかったというシヴァの姿には、生き物が本能的に持つ強さと愛情を感じずにはいられません。

母としての役目を果たし終えたあと、保護団体の判断で避妊手術を受けたことも印象的でした。これは彼女がこれ以上、出産による負担を抱えずに済むようにという配慮であり、保護活動の現場では、こうした繁殖制限が個体の健康と将来の安心につながる重要な選択肢の一つとされています。もし身近で飼い主のいない母犬や子犬を見かけた場合は、自己判断で保護するのではなく、まずは地域の動物保護団体や動物病院に相談することが、命をつなぐ第一歩になるはずです。

まるでゴミの山のように汚れていたという発見時の姿からは想像もできないほど、シヴァはこれから新しい家族との穏やかな暮らしを手に入れようとしています。この記事を通じて一番伝えたいのは、見た目だけでは分からないその子本来の姿を、辛抱強く見つめてくれる人がいる限り、どんな命にもやり直すチャンスがあるということです。シヴァがこれからの人生を、自分自身のために、愛情深い家族とともに歩んでいけることを願っています。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

5.1 「檻から公園へ」保護施設の犬Zaraが特別散歩プログラムで見せた満面の笑顔に反響

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5.2 里親が必要な猫の紹介中に現れたもう1匹の猫。2つの異なる支援の形が同時に描かれた動画に反響

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5.3 「傷だらけの小さな命」ダンプスターに捨てられていた子犬、DNA検査で判明した正体に反響

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参考資料