株主優待というと、保有株数に応じて品物や割引が届くものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ところが会社によっては、株数に加えて「どれだけ長く持っているか」を条件にしているところがあります。

株式会社小松製作所、コマツ(6301)がその一つです。同社は長く保有している株主に向けて、自社製品のミニチュアを感謝品として届けています。ただ、受け取るには株数と期間の両方を満たす必要があります。

今回は、コマツの株価と参考指標を確認したうえで、この感謝品の条件がどうなっているのか、そして配当の方針をみていきましょう。手元の株がいつから条件を満たすのかを数えるときに、どこを見ればよいのかも整理します。株数だけを見て判断すると、思っていた年と実際がずれることになりそうです。

なお、株価は日々動きますし、配当や株主向けの制度は会社の判断で変わることがありますのでご留意ください。

※記事中の株価はすべて終値です。

※株式分割の影響は遡及修正して調整しています。

1. コマツ(6301)の株価は9月18日終値7012円。配当利回りは

はじめに2026年9月18日時点の株価や参考指標を確認しましょう。

コマツの1年間の株価チャート1/1

コマツの1年間の株価チャート

出所:LIMO&ファイナンスと各種資料をもとに作成

  • 終値 7012円
  • 前日比 ▲0.67%
  • 始値 7143円
  • 高値 7199円
  • 安値 6955円
  • 時価総額 6,523,548百万円
  • PER(会社予想) 18.01倍
  • PBR(実績ベース) 1.78倍
  • 配当利回り(予想) 2.71%

この日は始値7143円で始まり、安値6955円まで下げて、終値は7012円でした。高値7199円は始値をやや上回った水準です。一日のなかで200円を超える幅を動いたことになります。

年初来では、高値が7840円(2026年2月13日)、安値が5062円(2026年1月5日)でした。年の前半に付けた高値には届いていませんが、年初の安値からはかなり離れた位置です。

なお、配当利回り(予想)は2.71%でした。

2. コマツの株主優待「感謝品」は300株以上を3年以上持っている株主が対象

次に、株主に向けた取り組みをみていきましょう。コマツは長く株式を保有している株主に、自社製品のオリジナルミニチュアを感謝品として進呈しています。非売品で、毎年1機種ずつリリースしてシリーズ化されているものです。

対象になるのは、基準日に同社株式を300株以上保有し、かつ保有期間が3年以上となる株主です。基準日は毎年3月31日です。

100株から対象になる制度に慣れていると、300株という条件は見落としやすいところでしょう。しかも株数だけでは足りず、期間の条件も同時に満たす必要があります。

感謝品そのものは2015年から続いていて、ブルドーザーや油圧ショベル、ホイールローダーなど、年ごとに違う機種が届けられてきました。品物の性格上、金額に換算して考えるものではなく、長く持っている株主へ向けたものだといえます。

宮野 茉莉子
株主優待の条件には、株数だけを見るものと、株数と保有期間の両方を見るものがあります。後者は、いま買ってすぐ対象になるわけではないので、条件を読むときは「何株」と「いつから数えるか」を分けて確かめることになります。

コマツの場合は、基準日が毎年3月31日と決まっています。基準日というのは、その日に株主名簿へ載っている人を対象にする、という意味です。名簿そのものは3月末と9月末に作られるので、会社が確認する機会も年2回ということになります。

こうした条件は会社ごとに違いますし、あとから変わることもあります。届くものを当てにして考えるより、条件が変わっても困らない持ち方をしておくほうが、あとで慌てずに済みそうです。